コラム「猫の手も借りたい」№297 日本も大丈夫かも💕

食料品の買い出し。
業務用の品を扱うマーケットのすぐ前のポストの陰に、気を付けていないと、容器にも入れないそのままの置きエサがある。
食べないままになっているそれは、変色しハエがたかり悪臭を放っているので、私は置いてくださった人には申し訳ないが、すぐにポリ袋で片付けるようにしている。

置いた時は新鮮でも、時間の経過とともに「不衛生」になっていくエサ。
片付けないと、その付近にいるネコたちが悪モノ扱い。勝手にエサを置きっぱなしにした人はさておき「ここにネコたちがいるからよ」と、ネコにしわ寄せがくる。
給餌する人がちょっとその場に立ち止まって様子を見、残りを片付ければ済むことなんだけどなぁ。
相変わらず「ノラネコには置きエサ」の認識はまだまだあるっぽい。
と、この日も置きエサに手を伸ばした、その時でした。

マーケットの前、居酒屋の軒先にあおむけで倒れている男性。
店員さん2人が介抱している場面に出くわした。

私は、上級の救命救急の資格(消防署のと、昭和のですが <ふる!🌀🌀> 赤十字のも)を持っているので、カバーに回った。救急車は要請したが既に10分は経過しているとのこと。

男性は、恐らく倒れた時に負った傷が左顔にあり出血、それを店員さんが圧迫止血しながら、小型の扇風機を顔に当てていた。
両脇下にはちゃんと「氷」が挟まれ、首脇の太い血管も冷やされており、素晴らしい。
私はすることないから励まし役(自分で勝手に決める 笑)。近くにあったバスタオルを使ってバッサバッサあおぎながら、「おじさーん大丈夫? もう少しで救急車来るから、頑張って!」というと「はい」という返事。

びっくりしたのはそれから。

通りかかりの若い方が次々と声をかけてくださり、陽陰を作るのに段ボールを調達してきてくれたり、その調達してきた段ボールであおいで風を送ってくれたり。
その後10分ほどで救急隊がストレッチャーで到着、バトンタッチと相成った。
すごい素敵な連携で、声をかけながら行動する若い子たち。
日本も大丈夫かも💕

さて「置きエサ」。

ポリ袋に片手を入れ、そのまま包み込むようにして回収。
この暑さ、ウエットのエサは傷みも早い。
ネコたちが万が一口にすると、体調を崩しかねない。
この場所は毎日夕方、エサやりさんが清掃道具まで持参で来られ、ネコたちを守ってくださっていた。
高齢の方なのでひょっとすると体調を崩されているのでは、と心配している。

しかし、この酷暑、いったんオサマレ!

2024年8月 くどいけいこ