コラム「猫の手も借りたい」№250 猛暑もやっと下火?

異常気象は留まるところを知らず、この2ヶ月ほどテレビ画面の縁に出る、気象や地震、熱中症などに注意喚起を促す、青色の帯が出ている時間帯が、とっても長く感じるのは私だけだろうか。
それでもここに来て、東京の猛暑はちらりと陰りを見せ、まだまだ安心は出来ないが、ちょっとほっとする昨今である。

今年は、6月の最終週辺りから早くも猛暑、もうドキドキしながら外ネコに給餌した。
このままで保つんだろか、と毎日祈るばかりの夜のエサやり。
ムギちゃんも、ちょっと口内を気にしているような仕草があったので、早めに投薬で様子をみることにした。
ムギちゃんだけが例外ではなく、旧知の方、ホームページ問合せでの新規のご相談者さんも、お世話をしている屋外のネコが、口内炎やちょっとしたケガ、夏風邪のような症状があり、食が落ちて来たのでどうしたらよいか、とのお話がけっこう舞い込んだ。

その度に、食べ物に薬を混ぜての対応が一番現実的とアドバイスし、症状に合わせた薬をご用意いただき、早めに(ネコが食べるうちに)投薬の開始をお願いした。
そんな中、投薬をしている方々を追跡して状況を聞き、更なるアドバイスをしたりして様子見をしていたが、幸い、今夏はそのまま症状が治まり元気です、というお返事を聞くと、やれやれ、本当に良かったと胸を撫でおろしている今日この頃である。これは少なからず、猛暑が影響していることは間違いないと思う。

この異常気象は天井知らず、年々ずっと過酷なものになるに決まっている。
もう、いろんなことで記録更新が続いており、日常茶飯事になってしまった。

第7波の新型コロナも、今夏最高に猛威を振るい、感染者の全数把握が難しいであるとか、医療崩壊であるとか、南国の離島は観光客の感染が相次ぎ、島民よりも観光客の方が島内の病院に入院している数が多い、などというとんでもないことが起きている。ほんとにエライことだ。

人から人へと感染する病気なので、人に接しなければ広がることはないが、いかんせん感染者の治療に当たるのも人で、その医療関係者の感染も過去最高数に上り、負のループから逃れられない状況に、いろんな矛盾を感じざるを得ない。

人が来てくれないことには飲食店もホテルも観光地も、なにもかもが回らない。
もう、覚悟して日々を送るしかないだろうが、それにしても厄介な感染症だ。

猛暑とコロナに封じ込められ、完全に運動不足。
もうこれだけで、十二分にやる気を削がれ、なにも手に着かない。
猛暑やコロナのせいにするのもしないのも、自分しだい、ということも解っているが……。

ペルがいてくれなかったらとっくのとうに値を上げているだろうな、ペル、ありがと。

2022年8月 くどいけいこ