コラム「猫の手も借りたい」№246 トラミにゃ勝てないわ 10

トラミさん、屋外からのピックアップが一昨年の冬前だから、1年と半年以上経ったことになる。
その間、数回の入院はあったが、それ以外はずっと週に2回の補液通院は欠かしたことはなく、トラミも頑張ってるけど、こっちも頑張ってはいる。これも外すとオーバーな話、命にかかわりかねない。

トラミさん、お陰さまで低空飛行ながら落ち着いている。
この「低空飛行」の程度も、彼女にしちゃあ良いほうの低空飛行で、その証拠に、体重も3キロを維持できている。元気な頃は、3,5キロくらいはあったのではと拝察する。
なんせ、お外の子は体重測定できないから推測だ。ピックアップ時は1,7キロ(生後4ヶ月くらい)しか体重がなかったから、すごいことだ。もう、体がペラペラだった。
晩ごはんは、このところ、鶏ムネ肉の素茹でとドライフードをまあまあ食べ、朝は市販のスープ系のパウチを、こっちは食べたり食べなかったり。口内になんかあるみたいで、頬を引っ掻くしぐさで食べるのをやめてしまう。
それでも、鶏肉をムシャムシャ食べる彼女を見ていると、頑張るなあ、と嬉しくなり、ヨシ、私も頑張ろ!と勇気をもらう。

最初に入っていたケージは、とっくのとうに出てしまい、今は自分の好きな場所を選んでそこに潜伏!?しているようだ(笑)。

しかし、動物病院に行かなくてはならないので、キャリーケースに入ってもらわなくてはならないが、うまく追うとちゃんと入ってくれていて、一度も病院に行かれなかったことはなく、これはこれで優秀だと自負している、えっへん。

と言っても、実は彼女は友人宅にいる。うちのペルがエイズキャリアなので、念のため一緒にさせないこととしたわけであり、彼女の普段の世話は友人がやってくれており、友人とトラミのコミュニケーションが取れているので、うまく病院通いもできているのであり、友人にも感謝である。

トラミさん、おばあさんだが(16,7歳か)、見た目は可愛い、年齢は感じさせない。
白が入っていないキジトラで、丸顔の女の子らしい輪郭、可愛い顔をしている(親バカ)。
ピックアップしたからこそ、こうやって元気でいてくれ、もう屋外には彼女と一緒に暮らした子たちはだーれも残っておらず、やはり安全に人と一緒に暮らすことのほうがいいんだろう、と思う。
トラミ、自然体で暮らしてってね、介助は惜しみません。

さて、外にいるムギちゃん、毎日近所の空き家にごはんをもらいに来る。
元気だ。

冬の初めにちょっとセキが出たので、抗生剤で対応したところ、この冬はなんなく越してくれた。ありがとう、ムギちゃん。
朗報で、ノミ・ダニ駆除用の飲み薬が投薬でき、初めてムギちゃんに使ってやることができた。
これは、きっと彼女にとっては素晴らしいことで、害虫による吸血も痒みからも解放される。
本当に良いものができたと思う。

さすがに彼女も歳だなあ、と最近思う。フードは好き嫌いなく、なんでも食べたが、このところ気に入らないものはちょっと残すようになってきた。もう、歳なのでドライフードもタンパク質が少ないものを選んだりしていたが、イヤ!らしい。その証拠に残す(苦笑)。
まあ、フードも色々あるので、メーカーを替えつつ様子見ましょ。
ムギちゃんも頑張れ!

2022年6月 くどいけいこ