コラム「猫の手も借りたい」№247 猛暑がやってきた!
そうは言っても、ここでいくら喚いても、天候は変わらない。
しかし、この先いったいどうなるのか、どうなってしまうのか……
7月半ばくらいに梅雨明けしても、あ~、っと思うのに、今年は6月の最終週からと、どーんと前倒し。
猛暑が数日続いた段階で、ムギちゃんは食が落ちて来た、案の定だ。
通常の時間で半分残したので、深夜再度出向き、おかかや練り状のオヤツなどをトッピングして持って行ったら、ペロリ。ちょっと安心した。
これも、もっともっと猛暑日が続けば、食は落ちていき、毎年、いつもは絶対に与えない「干物」や「オヤツ」に頼ったりする。食べてもらわないとどうにもならないからである。
このまま夏の気温が上がり続けたら、猛暑の期間が更に続くようなら、ノラネコは屋外では暮らせなくなくなるかもしれない。世界規模で進む地球温暖化で、昆虫を始め、色々な生物が絶滅の危機に晒されると言われている。えらいことだ。
「脱炭素」というwordをよく耳にするが、猛暑の今夏で電力不足が私たちの生活を脅かしている。
特に夕方の電力が逼迫するということで、可能な限りの節電が呼びかけられている。
なんとか電力供給不足を解消しようと、修理で止まっていた火力発電所が前倒しで再稼働するという。
脱炭素を目指す目標から大きくかけ離れた方向であるのは、誰が考えてもわかるが、しかし、電力不足になり「停電」ってなことにでもなったら、目も当てられない。
ここだけの話(ここだけ、ってどこだけ?)、ペットブームの中、ペットが家にいるということだけで無人の室内でエアコンが回り続けている。もちろん、コロナのために仕事を自宅で行う「リモート」という働き方が奨励され、自宅で仕事している方々が増えていることも間違いないが、その中でも、ペットのためにエアコンを入れざるを得ないご家庭も、少なくないのではなかろうか。
これだって、電力不足に拍車をかける一因だろうと思う。
もう、こんな話を総合するに、都会の、コンクリートジャングルの中でうごめいて生きていくのではなく、密集地帯から人に出来る範囲で移動していただき、コンクリートを土に替えてみてはどうか。
籠る熱も、少しは発散できるのではないか。
ノラネコだって、コンクリートの上にいるよりは、土の上にいたほうが、マシに過ごせるのではないだろうか。
うちのトラミさんも、屋外にいる時は、車の下のコンクリートの上でグッタリ過ごしている姿を思い出す。こちらは気が気ではなかった。いかにも暑そうで、居心地が悪そうだった。
しかし、移動したくても条件がよいところはなかろうと思っていた。土のあるところは少なく、縄張りの問題もあり、移動したくても出来なかったに違いない。
もっともっと温暖化が進み、猛暑が続けば、おのずとノラネコは数を減らすだろう。
TNRなどということをせずとも、ノラネコは淘汰されるかもしれない。もっともその前に人のホームレスが先だとは思われるが。
いずれにせよ、屋外にいることが危険という時代が、このままでは現実のものになるかもしれない。
そんなことより、私はムギちゃんだ。どうやって彼女を守るか、そればかり考えている昨今である。