コラム「猫の手も借りたい」№233 検査って
私事ですが「大腸内視鏡」というのを生まれて初めてやってみました。
友人たちの中の「経験者」に話を聞いて回ったが、100%に近い人たちが「二度とイヤ」とのたまった。
ひえ~、っと私は検査を申し込んだことを後悔した。
腸を空っぽにするのに飲む「下剤」入りのドリンク、なんと2L、2Lであり、みんなこれが飲めない、と。
1Lくらいで、それから先は体が受け付けなくて困る、という声が多かった。
それでも、1L飲めば、もう少しで腸はきれいになり内視鏡が入れられるようである。
もう、本当におっかなびっくりで検査に臨んだ。
朝8時から10時までの2時間で、2Lを飲まなくてはならない。それもペースが決められている。
もう、ドキドキ、イヤイヤだったが、飲み始めると意外や意外全然平気、1,5Lくらい飲んだところで、腸は空っぽだな、という手応えがあった。
2口ほどコップに残し、ほぼ飲み終えた。すでに検査のできる「腸」になっていたから。
しかし私は、あ、まだ1Lは飲めるな、と思った。そのくらい私は楽だった。
検査は終了し後日結果を聞きにいき、次は再来年くらいでいいでしょう、と無罪放免。
暮れの、私にとっては一大イベントが終わった。
みなさん、個人差あるでしょうが、大丈夫、大したことないですよ。
まあ基本的に検査は大変である。検査がイヤで、受ける前からストレス満載になる私のような人も、少なからずいらっしゃるでしょう。もっと楽に検査ができるようになるといいなあ。
うちの亡くなったタマは、当時私もかけたことがなかった「CT」「MRI」撮影を何回か受けた。
動物だから「動かないでじっとしていて」なんてできるはずもなく、その都度、鎮静剤をかけなくてはならなかった。MRIは工事音のような雑音の中で受けるわけで、私でもイヤなのに、さぞかしタマはイヤだったでしょう。
でも、やはりいろんなことが検査でわかるから、やらざるを得ない。
エコー検査(超音波)だって、自分が受けるとわかるけど、息を吸い込んで、止めて、楽にして、と技師さんの指示に従わないとならないが、ネコはそんなことはできない。それでも画像は撮れてくるからな。
できる範囲での検査であろうと思う。
病院にいくのに使うキャリーケースを出すと、脱兎のごとく逃げ回るので、これもコツが要る。
うちのペルはオスで体長もあり力も強いのでタマのようにはいかず、キャリーケースを跳ねのける。
仕方がないので、まず、洗濯ネットに入れ、その上でキャリーケースにお入り願う。
洗濯ネットは、後ろ手に持ち、気付かれないように冷静に冷静に行う。
キャリーケースは、彼が見ていないところで準備をしておく。
2ヶ月に一度は受診しているので、年に6回もいくわけで、まあ、それなりに大変であるが、ペルはそんなに神経質な方ではないので、ちょっと震えたりもしているが、それでも爪切りや血液検査、レントゲン、エコー検査も問題なくこなせる。
診察台の上で抗議の声でなくこともあるが、シャーとかいうこともなく、まあ、普通に検査できる。
ありがたいとつくづく思う。
年内は、私もペルも検査はなし。なんとか年を越せそうだ。