コラム「猫の手も借りたい」№232 一歩踏み込んで

なかなか体調がよろしくなく、気持ちが乗らないせいかコラム更新が遅れている、困ったもんだ。
11月は「検診」月で、それも憂鬱になるひとつの要因ですね。
もう少しですべての検査が終わり、結果が出ることになるので、結果が良いことを祈りながらノラクラと日々を送っている。

「ネコ」の相談もなんだかんだで何件も同時進行で抱えている。

私もかなり長いことネコの相談を受けて来ていることもあり、ずっとお付き合いをしながら困りごとの相談に乗っている方もあれば、その方々のご紹介で別の相談が入ってくることも珍しいことではない。
ネコの捕獲も、ここのところ毎週末、依頼先に出向いていた。

本当に微力で、お話を聞いて差し上げるだけのこともあり、それでも話される方は誰にも相談どころか、愚痴をこぼすことも出来ない人も多いようで、それだけでも役に立っているのかもしれない。

やはり一番多い相談事は、ネコ、子ネコを引き取っていただくか、預かってなんとかして欲しい、というもの。申し訳ないが私どもの団体では保護施設がないため、引き取りも一時預かりでさえ出来ない。
そうお返しする時は心苦しいが、無理をしても直ぐに身の丈を超える結果となり、自分の首を絞めてしまう。

相談者の方は、小さい命を救いたいと思ってのご相談には違いないが、自分ではなにも出来ないとおっしゃる方がとても多い。費用は負担させていただく、という方も多いが、一番困ることは、ネコの保護先である。一時的でもいいので保護して様子を見ることが出来れば、次の手が打てる時もあると思う。

自宅がペットや動物飼育が不可の物件であるかもしれないが、飼育するわけではなく、一時的な保護先としてお考えいただくのは無理な相談だろうか。
命が危ないようなネコを、動物病院の受診前の少しの間置いていただく、ということである。皆さん、仕事をされているのも重々承知であるが、ボランティアとて同じ条件、ほとんどのボランティアが仕事をしながらの活動である。
命を助けたい、と思ってくださるなら、もう一歩踏み込んだ行動を起こしていただければ、助けられる命もあるのでは。

我が家のペルは、7月に長い毛を刈っていただいた。夏に向かって当人が涼しく過ごせるようにということと、私の喘息にも細いネコの毛は影響するためである。
それから4ヶ月、すでに元に戻ってしまい、ふさふさである。やはり、ふさふさの方がかっわいい(親バカ)が、掃除機もこまめにかけないとならない。

大事なパートナーだから掃除機くらいせっせとかけるわね。

今月はペルも、数ヶ月に1度の定期検査、心臓にも問題があるのでレントゲン検査、これは問題なし。
血液検査は、肝臓の数値が前回より少し高く出たが、横這い状態とのこと。経過観察となりやれやれである。
ペルもうちに来て早や3年。
実は今春、彼のルーツが明らかになり、今年7歳であることが判った。推定年齢から3歳ほど若返った(笑)。
さらに近親交配で生まれたことも判って来た。もたらされた情報は、良いことも悪いことも含まれていたが、ペルはうちの子、なんであろうが変わりなく、一緒に楽しく、大切に生きていくのみ。

ペルくん、これからも変わらずよろしくね。

2021年11月 くどいけいこ