コラム「猫の手も借りたい」№213 首輪
「首輪」は、みなさんはご自宅のネコちゃんになさっていますか?
私は、ネコを譲渡し里親さんに渡す時、首輪をしてください、とお願いしています。
「首輪」に対する考えは人それぞれで、賛成/反対 いろいろありますね。
私宅では首輪をしています。
まず、第一の利点、うちのペルはべたべたの子で、私の足元にまとわりついて来ます、しかも音もなしに。
ネコは、基本的に足音をたてない動物です。ワンちゃんは、例えばフローリングの床だと、カチカチ(この音が適当ですかね)と爪の当たる音が歩く時にするのではないでしょうか、むろん、個体の大きさにもよると思われますが。
しかし、ネコはまず、しません。だから注意が必要です。
ネコによっては常に人を意識し、いや、全部のネコが人を意識はしてますが、様子を見ながら近付いたり、スリスリしてくれるネコもいます。
しかし、うちの子は、あのーもそのーもなく、無条件で足元に来ますから、はっきり言って踏みそうです。
うちの子たちの中では初めてで、私はあまり好みませんが「鈴」付きの首輪をしています。
なぜ好まないか、以前、「鈴」の音はストレスになる子もいる、と読んだことがあるからなんです。
でも、踏んでからじゃ遅い。ネコと暮らす以上、常に飼いネコの居場所確認が必要です。
だから、うちはペルに諦めてもらっています。
それから、もう一つの利点、飼いネコが、万万が一脱走して屋外に出てしまった場合、首輪がネコを特定する大きな目印となります。
団体でネコのことで活動していると、迷子探しの依頼がけっこうな数で寄せられます。
ネコを探して、という場合には特に「首輪」が決め手になると言っても過言ではありません。
さらに、首輪には電話番号を書いておくこともお薦めしています。
もちろん、どこかに首輪が引っ掛かり、首吊り状態にならぬように、荷重がかかると切れるタイプを薦めています、首輪の事故で命を落としては元も子もありませから。
「首輪」はしない、できない、という方にお話を伺うと、やはりネコが首輪をいやがる、というのがダントツに多いですかね。
特に成長するにつれ、どんどんいやがる傾向が強いようです。
私の経験では、ネコの数ほど「脱走」はあると思います。
私も、うちの子が脱走した経験は持っております。
「脱走」し行方不明になると、飼い主さんの心配と苦悩は半端なものではありません。
首輪は可能な限り、して差し上げてください。
そうそう、以前「首輪」で困ったことが発生した経験がありました。
保護したネコちゃんの里親さん探しをしており、お母さまとお住まいのお若い男性からオファーがありました。
ご自宅にお話をお伺いしに行って、驚きました。1才を過ぎている先住ネコがいて、その先住ちゃん、スプレーを部屋中にしていました。
その子は、なんと避妊手術をしていなかったんです。
気にしない、と男性は言っていましたが、室内はそれはそれはものすごい臭いで、どうしたもんかと頭を抱えてしまいました。
続きます。