コラム「猫の手も借りたい」№181 小物でごめんなさい
このところ、捕獲の要請が少なからずあり、ちょこちょこ出動している。
クライアントさんからのご相談を聴き、話し合いを重ね、捕獲と決定すればスケジュールを調整し、車を出してくださる方をお願いしたりし、決行に至る。
基本的には、2名以上で伺うことにしているが、当該ネコの状況によっては急を要する場合もあり、四の五の言っていられない。
その時は単独でも出動することになる。
私は運転免許を持たないため、それ以外の交通手段を使う。
捕獲器を持ち(これがけっこう重いし、かさ張る)、電車やバス、近隣なら自転車でも移動する。
さて、その前段階の準備もこれまたけっこう大変。
私は、大きめのトートバックにいつも準備をしている。
新聞紙(捕獲器を覆ったりエサの仕掛け用)、ガムテープ、ペットシート、軍手、ラジオペンチ(捕獲器調整用)、洗濯バサミ、ペンライト、タオル、雨具など。
エサも数種類、エサを仕掛けるための使い捨て手袋、ウエットティッシュ。
エサはクライアントさんにも用意していただくが、こちらでも用意して行く。
捕獲の経験を重ねているので、有効なエサも判っているからだ。
なんと言っても、やはり無事に捕獲(保護)出来るか、そこが一番重要なところ。
とにかく捕獲出来ないことには、どうしようもない。
だから私は用意周到、十二分の準備をする。
捕獲器の調子も確認した上で「新聞紙」で全体を覆う。
その方が捕獲後のネコが落ち着くのが早いし、エサを捕獲器の中に仕掛けるのにも都合がよい。
大きめのバックと捕獲器を持って出動するわけだが、けっこう「緊張」している自分に気がつく。
事前に、ある程度のやりとりはしているものの、クライアントさんとは面識がないわけであり、初対面でコミュニケーションも取りつつ、肝心要の「ネコ」を捕獲しなければならない。
オーバーかもしれないが、責任重大だと思う。
毎回毎回捕獲できるようならそう緊張もしなかろうが、そうでもないからだ。
約束の時間に現地に行っても、対象のネコが出て来ないことも稀にあること、また、空腹でないと「エサ」で捕まえる捕獲器にネコは入ってくれない。
人の通行がけっこうある時間帯ではないか、朝のうちだとゴミ収集の影響はないか、雨天時でも捕獲出来る状況か、などたくさんの注意点の確認も必要である。
これほどまでに準備しても、捕獲に至らぬ場合も、まま、あるわけだ。
小物の私は、相当な緊張をしているのが判り、裏を返せば「ストレス」にもなってはいる。
だから、現地で待ち合わせた時、顔がこわばっているな、、、、と自分でも認識する時がある、やれやれ。
何歳(いくつ)になってもこれだもんな(笑)
仕事なら「笑顔」を意識してつくるようにしているが、いかんせん仕事ではない。
現場で対象のネコを探したり、付近の方をご紹介いただいたり、捕獲作業が始まったりすると、やっと気持ちがほぐれて来るのが自分でも分かる、やれやれ2。
そんなこんなで、少しでも皆さんのお役に立てるようにと頑張っているが、なかなかどうして、力不足です。
ご容赦ください。
2019年9月 くどいけいこ
追記:「小者」と書いていましたが、ふと気がついて意味を調べたら「小物」でした。
今後は注意しますが、小物の私は何度も「小者」と使っています。時間がある時に直します。すいません。
くどい