コラム「猫の手も借りたい」№83 タマの主治医さん

TE BOB

タマは病院とは切っても切れない間柄である。

基本的に2ヶ月に1回は受診する。

受診した時の結果如何で次の来院日が決まるが、2ヶ月以上開くことはまずなく、1週間後だったり、3週間後だったり、1ヶ月後だったりし、しゅっちゅう行かなくてならないこともたま~にある。

タマの主治医さんは「T先生」という。非常に優秀な良い先生で、タマも私もラッキーだと思う。 私よりずいぶんお若いドクターである。

まずT先生は、誰でもどんな状況においても、丁寧に診察して下さる。 ペットも、そしてノラ猫くんも、よ~く診て下さり、これが患者側には、非常に安心できる印象を与える。

優秀でいらっしゃるので診立ても的確で、たくさんお願いする患畜の、これまたたくさんの命を救っていただいた。本当に感謝している。 治療方針の説明や相談も丁寧で、大方の治療費の見積もりをお訊ねしても、気持ちよくお答え下さりありがたい。

T先生の勤務されている病院は、何人かのドクターがいらっしゃるが、うちのタマが慢性疾患を持っており、生涯の通院が必要なことから、「主治医」をおひとり決めていただいた。

どの先生も優秀でいらっしゃるが、そうは言っても、やはり慢性の疾患であれば継続して同じ先生に診ていただいた方が、経過や状況が把握しやすいということでお願いした。 さて、主治医さんは優秀なことも大事だが、飼い主(私)と馬が合う、というのも大事。

また、うちのタマとも馬が合う(ネコだけど)のも大切である。 ここはお互いが人間だから、やはりなんとなく気が合う、しっくり行くという間柄は、協力して治療を行っていく上でなくてはならないことのように思う。 患畜はなおのこと、その辺り敏感に感じるんではないだろうか、不思議である。 なので、緊急時以外は必ずT先生の診察日の確認をし来院するようになった。

そんな中、私もこの活動を始めてからかなり経つので、病院さん関係の相談をけっこう受ける。 その中で、「うちの子の担当を〇〇先生にして貰いたいが、どうしたら良いか」というのがままある。

何回かその病院に足を運ぶうちに、何人かのドクターに診ていただくことになれば、「この先生とは馬が合う!」と感じられたりもしよう。 そうは言っても、数回の処置や投薬で治ってしまう患者さんも多かろうから、今度がいつの受診になるかわからないような時には、そんなに気になることでもなかろうとは思う。

ただ、私がアドバイスする場合、いきなり待合室の受付で「〇〇先生にお願いします」というのではなく、 診察室でその先生に診ていただいている時に、ご相談されてみてはいかがでしょうか、とお話ししている。

それから、これも多いが治療費があまり支払えないのでなんとかならないか、というお訊ね。 これは、遠慮なくドクターと相談して、とお話ししている。

命に関るような状態で、どうしてもしなければならない検査などがある、というならドクターもそのようにご相談されることと思われるが、そうでなければ比較的費用の嵩む検査などを避け、まず投薬で様子を見るというようなことも出来るのではないかと思う。そうすれば検査代は掛からない、これは私見ではあるが。

何より、費用が嵩むことを懸念し病院から足が遠のいてしまうことのないように、ドクターとの信頼関係を築いて行きたいものである。

 

2014年6月 くどいけいこ