コラム「猫の手も借りたい」№40 このところ 上

3月から、PATに依頼のあった「単身高齢者女性宅」に、増え過ぎた猫のレスキューに入った。

まず成猫全頭の手術(♂・♀合わせて23匹)、他に子猫も3匹いたが(これは小さすぎて未手術)、また、子猫を含めた人に馴れ健康状態の良い生後5、6ヵ月から1歳程度の猫たち14匹の里親探しを行った。そのため、準備と実施で3月丸々と4月初旬の休日という休日は、ことごとく潰れた。

いやはや、大変大変、もうヘトヘト。この辺りは、もう少し先にお読みいただだくことにしよう。

さて、それと同時に、このところ私ども「PAT」への問合せや依頼が倍増して来た。嬉しい悲鳴だが、輪をかけて忙しくなって来た。

その中でやはり多いのは「猫が増えて困った!」。これは、すでに状況や対応策を何度かコラムでもお読みいただいている。

次が、「ノラ猫がケガをしている」や「どこそこ(もちろん屋外)に子猫がいる」である。

私たちは、「シェルター」を持っているわけではないので、残念ながら猫の保護、引き取りはしたくても出来ない。

だから、ご連絡を下さった方と一緒に「解決策」を探して行く。「出来ることをする」のである。

まず、連絡を下さった方々に、その猫を助けてやりたい、関わって行こう、というお気持ちを持っていただくためにお話しをする。みなさん、連絡すれば何とかなるかな、と思ってお電話を下さる(と、思う)。言い換えれば、最初は「あなたたち(PAT)で何とかして欲しい」という依頼の電話なのだ。

私たちも、時間と資金があれば何とかして差し上げたいのはやまやまであるが、いかんせん、現段階では両方とも難しい。基本的にスタッフは各人が別の職業を持っているし、PAT自体、すべて私たちの会費で運営している。要は私たちは「手弁当」で会を運営しているのだ。

みんな仕事をしていても、いつかかってくるか分らない問合せ電話に、なるべくその場で出られるように体制作りをし、対応している。

話がそれた。さて、どう解決していくか。

「ケガ」をしている子にせよ、「子猫」にせよ、その状況、状態をよくお尋ねし、いったいどうしたら助けてやれるか相談者と一緒に智恵を絞る。

例えば子猫は、生後1~2ヵ月程度であれば、離乳しているので市販のキャットフードを食べることが出来、また、保護してやればほとんどの子が短期間で人に馴れる。屋内で保護し、健康診断や必要なチェックをしてやり、異常なしなら、早ければ1~3週間程度で里親さんを探すことが可能である。

だから「お宅でずっとは飼育出来ないでしょうが、3週間程度の期間面倒をみられるのであれば『里親さん』が見つかるかも知れませんよ。そのまま屋外にいたら、ずっと気になるでしょうから、なんとか頑張ってやってみて下さいませんか?里親探しは私たちもお手伝いしますよ」とご相談する。

そんな電話が前にもましてかかってくる。動物とは言え、命がかかっている場合も少なくないから、お電話を下さっている方は、本当に大変と思う。私たちもなんとか動物を助けてやれるように、一生懸命である。

続きます。

2012年/5月某日 くどいけいこ