コラム「猫の手も借りたい」№31 猫の事故~水周り~
今年(2011年)の春からずっと、子猫の里親探しが続きました。ほとんどがうちの近隣で保護された子猫たちです。だいたい月2匹ペースで里親さんを探し、けっこうヘトヘトになりました。
そんなこんなであっという間に数カ月、このところ特に忙しさに拍車がかかり、コラムの更新が出来ず「ねえ、30話で終わり?」と何人かの方からお問い合わせをいただきました。申し訳ありません。猫の手も借りたい私は、書くことが満載、これからも続きます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、猫の保護や里親活動をしていると、色々な方と知り合うことになり、思いがけない話を聴くことがあったりします。そこで注目したいのが、思わぬところで思いもしない「事故」が起きたり、起きそうになったり。それでケガをしたり時には命を落としたりした猫たちのことです。
私もいくつかの経験があるので、それも交えながらお読みいただこうかと思います。
<トイレ/お風呂に落ちちゃった> ~水周り~
昔の私の経験。16歳で亡くなったうちの坊主(オス猫)。水飲みのボールをちゃーんと用意していたのにも関わらず、ある日見たら、トイレの便器に首を突っ込んで水をぴちゃぴちゃやっていて、びっくり。足を踏み外して落ちなくて何よりだったし、そもそも、私が用を足した後のお水(オエー)を飲まなくても良さそうなもんだけどなー。その子は、水道の蛇口から直接水を飲みたがったから、使用後の流したトイレの水を飲むってのも、まあ、頷けるかなぁ。
一度発見したそのすぐ後で、トイレの便器は完全にフタをしたし、滑り台のように「流れる水飲み容器」を購入したら、台所の蛇口からも飲まなくなった。本当に足を滑らせて落ちていたら、けっこう危険だったかも。便器の中では滑って上がれないかも知れない。特に体の小さい子猫は要注意。
次は他の人から聴いた話し。近所で子猫を保護し、里親探しをされていたあるお宅。朝起きたら昨夜の冷めた湯船に、その子猫が浮かんでいたそうです。もう取り返しがつかない。
なぜ落ちたかは不明だが、うちの坊主だって水飲み用のボールを用意してあっても、わざわざトイレの水を飲んでいたから、その子猫もお風呂の縁から水を飲もうとしていたのかも知れない。そうだ、うちの坊主は神棚(うちの神棚は低い位置にある)の小さな入れ物の水も飲んでいた。 何で?いつも取り換えて新鮮な水飲みボールがあるのに(くどい!)、って言っても始まらないのです。猫の行動は人には理解出来ない部分も多いらしい。
水周りは特に注意が必要です。落ちたら命に関わります。
続きます。
2011年/11月某日 くどいけいこ
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