コラム「猫の手も借りたい」№307 トラミにゃ勝てないわ 20
12月も半ばに差し掛かりました。
さすがに師走、あれほど「暑い」と言っていたのも嘘のよう、平年並みの寒さがやって来て、ネコたちにはまた受難の時節である。
私は特に、暮れだ、正月だと言っても生活はほぼほぼ変わらない。
おせちも大掛かりなものは作らないし、昔は帰省し両親と一緒に過ごしてもいたが、今となってはそれもなく、12月31日が来て、翌日は1月1日が来るということしかない。
ましてや、一緒に住んでいるパートナーのペルこそ、一日一日過ごして行くだけだから、私も楽ちんではある。
しかし、まあ、なんと変化のない日々だこと。
暮れ、正月といえどもトラミちゃんの治療の通院は欠かすことができない。
今年も予約をして、3日に一度の治療に動物病院のお世話になる。
このコラムでトラミのことに触れたのが9月の初旬、3ヶ月も前になる。
お陰さまで、低空飛行ながら新年が迎えられそうな雰囲気である。
9月の頭、さんざん迷った末に口内の治療に踏み切った。
結果から申し上げると、口内を気にして前足で頬を引っ掻くシグサは、かなり軽減されたものの続いており、ドクターも首を傾げる。
口の聞けないネコだもの、何をするにもあくまでこちらの想像でしかなく、これはどうしようもないことである。
食欲も波はあるが、3キロ強の体重を保っている。
ブラッシングが出来ないばかりか、汚れた口元やくっついている目ヤニを拭いてやることも出来す。
受診の時ドクターに、エリカラしたままでお願いすることになる。
近頃は、首周りの毛玉がけっこう気になって……、とは申せエリカラがじゃましてそうおいそれとはブラシが届かない。
今日は、首周りを可能な限りブラッシングしていただいた。
帰宅して彼女を眺めると、やはり小ざっぱりキレイになっていて嬉しい。
元気な時は自分で毛繕いをし被毛をキレイに保っていたが、寄る年波には勝てっこないのは、ネコも人も、動物はみな一緒だ。
もう少しで年越しだよ、トラミちゃん頑張れ。
おっと、年越しという感覚は人間だけ、ネコには関係ないのでした。
2024年12月 くどいけいこ