コラム「猫の手も借りたい」№287 ムギちゃんの給餌時間

毎晩ムギちゃんのエサやり、だいたい20分かかる。
とにかく彼女、大食漢。70gのパウチ2個、鶏かカツヲの茹でたもの、ドライ一握り。それに鶏の茹で汁(トラミに茹でるササミの煮汁)をかける。
すごい量をペロリと平らげる、大したもんだ。
大きいオスはフードをガツガツと胃袋に流し込むように食すが、ムギちゃんはレディ、まあパクパクとは召し上がるが、オスほどの勢いはない。そうなるとやはり20分はかかる。

その間私は、少し離れた場所から彼女を見守る。
見守るといっても食べている姿は見えないから、他のネコや通行人、イヌの散歩の人が現れないか注意しながら待っている。
私は必ず、食べている間は近くにいて、離れないようにしている。
一番の目的は、他の知らないネコがエサ場に現れないかを観察し、給餌をしているネコが無事にちゃんと食べているかを確認することにある。

置きエサをすると後にエサ皿を回収した時に空のエサ皿があっても、本当にそのネコが食べたのかわからないことになる。
さらに、置きっぱなしでエサ皿を片付けないと、残って放置されたフードは、他のネコだけでなくネズミやカラスなどの動物に食べられかねないし、その皿も誰かが片付けなければならない。また食べ散らかされていれば清掃も必要になるだろう。
だから「置きエサ」はルール違反である。

時々、自宅の庭(敷地内)だから置きエサも問題ないのでは、といわれるエサやりさんもいらっしゃるが、そういった場所はネコが減らず、エンドレスで給餌と不妊去勢手術が必要になる場合も多い。
自宅の庭であろうと、不妊去勢手術を施したネコであることを見極めてその子のみに給餌することをお薦めする。

話がそれた。
私は彼女の食事が終了するまでの20分間、体操をしている。
腰を痛めた関係で、インナーマッスル(そういわれても、実際は実感が湧かない…、どこの部分?)を鍛えるように指導していただき、それをやっている。
20分はちょうどよい長さで、だいたい必要なプログラムが終了する。

人通りの最も多い、夕方7~8時の時間帯は避け、8時過ぎ頃から体操しているが、チラリとでも私を見たことがある人は、「なんだ?この人…」と不思議に思われているに違いない。
体操をしていない頃は「お掃除のおばさん」と呼ばれたことがあり、苦笑した。
うーん、そんな時間に清掃のお仕事の人は働くのかな。
そんなこんなで毎日体操していたら、おかげさまでかなり腰の痛みが軽減されてきた。
加齢による骨の老化、骨粗しょう症や骨と骨を繋ぐ軟骨のすり減りなどで、痛みや痺れが来たりするのは回避できない。
ムギちゃんの給餌時間を利用して体操をするのって、ちょうどよい。
やはりネコって役立ってくれ、私は違う意味で猫の手を借りられているのかも。

2024年2月 くどいけいこ