コラム「猫の手も借りたい」№257 トラミにゃ勝てないわ 11
トラミさん、屋外からのピックアップから丸2年が経過、3年目に突入、相変わらず低空飛行だが、元気だ。週2回の補液通院はずっと続いている。
このところのトラミさん、低空飛行中の低空飛行、食ムラがあり、それでもなんとか食べてくれている、というところ、こっちも一生懸命である。
鶏肉の素茹でを毎日作るが、このところ自分で食べないので私がつまんで与えてみたら、なんと手から食べるようになって驚いた。よほど欲しい時でないと、このところ私の手からのほうが食べてくれている。
いろいろなフードを手を変え品を変え用意するが、食べたり食べなかったり。
そんな状態がずっと続いている。
とっても大食漢だった彼女、今ではその時の1/5も食べていないのではなかろうか。
それでも3キロの体重は保てているので、高齢で代謝も落ちていると思われる。
触れないので、爪切り、ブラッシングなどのお世話は病院さんに頼りっきりである。
つくづく病院のみなさんに感謝です。
触れない彼女をキャリーケースから出してエリザベスカラーを着け、補液の治療をずっとやってくださる。
どこまで行かれるかわからないが、みんなで見守るよ、可愛いトラミちゃん。
さて、ムギちゃんも元気です。
夏の終わりころに一度食欲を無くし、数日間食べない日が続いて心配した。
食べるようにはなったものの食が落ちたので、夕方と深夜、2度に分けて食べさせていたが、そんなことをしている間にすっかり食が戻り、今はたっくさん食べる(笑)。
あ、ちょいと多いかな、残すかな、くらいの量を持って行っても、なんのことはないペロリと平らげ、こっちを安心させてくれる。ありがとう、ムギちゃん。
ムギちゃんも、13~14歳になろうか、とっくに高齢ネコ、フードには注意をはらい元気でいてもらいたい。
思えば2月のある寒い夜、突然エサ場に現れたムギちゃん。
三毛ネコだから女の子、耳カットのなかった彼女を見て、あら、春の繁殖シーズンなのに大変、と即刻捕獲して手術の要請をしたが、なんと「術済み」であった。
それから、ずーっとずっと給餌を続けている。この子はまったく触れない。
トラミは名前を呼べば返事ができ、無我夢中でフードを食べている時は、首筋にノミ取り剤を滴下できる子だったが、ムギちゃんは、名前を呼んでも自分と理解できているのか不明、一度も体に触れたことはない、触らせてくれない。
メスのネコは、本当に警戒心が強く賢い子が多い。子供を産み育て、護っていくため授かった知恵なのだと思う。自宅に入れても断然女の子の方が慣れにくい。
タマもそうだったけど、一度慣れたら信頼関係は作りやすかった。
ペルの方が面倒くさい。ペルは、イヤなことは断固イヤ、と言い張る(笑)。
ブラッシングは好きなくせに、触られたくない箇所にブラシが当たると、すぐにハッキリ「やめろ!」と意思表示する。もう、毛玉になるじゃん、と思っても断固イヤがる。
十ネコ十色である。どの子も可愛い、どの子の気質も認めてやり、尊重してやりたいが、病気やケガに繋がることは、様子を見ながら回避するしかない。
ペル、楽しく一緒に暮らそうね。