コラム「猫の手も借りたい」№237 コロナ、コロナ
コロナ、コロナ……、どうしたもんだか。
すべての世の中の動きに制限がかかる。かからざるを得ない。
それは、私たちのボランティア活動も同じである。
やはり人流というのか、人の流れは自主的に制限されている方も多いのでは。私もそうしている。
しかし、こうも感染者が増えるとどうしたもんやら。
私はリタイヤ組なので、満員電車に乗るのも避けられ、買い物も混んでない時に、なんてチョイスも出来るが、仕事で経済を回してくださっている方々、特に「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる方々は、怖かろうがいやだろうが、仕事に出てくださっているはず。
本当にありがとうございます。感染リスクを気にしながら、実際に感染しながら、勤務をこなしてくださっているわけで、頭が下がる。
こんな中、22日土曜日の北区保健所主催の「飼い主のいないネコ支援学習会 ~適切な捕獲器の使い方~ 」が行われ、参加してきた。
コロナ禍でもあり参加者は少なかったが、90分の時間の中で捕獲器の使い方実習もあり、楽しい会となった。
捕獲器を使用する前にまず「飼い主のいないネコ(ノラネコ)」を知ろう、という前段があり、飼い主のいないネコと飼いネコとの違いを認識してから「捕獲器」を使っていただくと、格段に捕獲率が違ってくる。
もちろん、捕獲器をかけなれていらっしゃる方は、「そんなのわかってるわよ」とお思いでしょう。
しかし、ちょっとしたことでも「へー」と思われることがあるかもしれないし、逆に、こんなこともあるわよ、とご教授いただいてもいいと思っている。
学習会とはいえ、たくさんの人の知恵が結集すれば、よりよき方向に向かうに違いない。
次に機会があったら、ぜひご一緒してください、よろしくお願いします。
今月は、「多頭飼育崩壊を防ぐ」というシンポジウムが、やはり保健所主催で開催予定である。
昨今、「多頭飼育崩壊」の記事を見ない日の方が少ないのではなかろうか。相当数の犬、ネコが、ぎゅうぎゅうに押し込められ、トイレの場所もないばかりか、フードさえ満足にもらえない、ネグレクト(放置)の状態で飼育されており、発覚時には悲惨な映像が流れ、誰でも思うことは「いったいなんでここまで」と首をかしげざるを得ない。
多頭飼育崩壊となり、にっちもさっちも行かなくなってからシェルターや保護先を探しては、被害はMAXでどうにもならない、と仕方なくそのままボランティアが飼育に通う、などということも時々耳にする。
いっぺんに引き取り、環境改善をすることが望ましいが、そうは申せ、簡単に引き取り先が見つからない場合だってある。
これは、やはり、早めに手を打ち、崩壊しない手前で出来る限りのことを行うことも考えていかなければならない、と世論が高まり始めており、まさに正論である。
シェルター、シェルターと声をあげるのと同時に、予防、防止、再発防止、などを考えていく時期に来ているように思う。
はー、しかし、心配はコロナだ。なにをするにもコロナ次第、ピークアウトが待たれる。
2022年2月 くどいけいこ
※2/23開催予定だった「多頭飼育崩壊を防ぐ」シンポジウムは、新型コロナの感染拡大により、中止になりました。