コラム「猫の手も借りたい」№223 このところのあれこれ

減らないまま「まん延防止重点措置」に突入、その結果、またまた「緊急事態宣言」に移った新型コロナウイルス対策。
ワクチンも、すごい勢いで進んでいるかと思いきや、フタを開けてみたら「ワクチンが用意できない」てなことになり、やれやれ、という私のいつものフレーズが思わず出てしまう。
三蜜どころか、もっと進んだ対策が必要な変異型株の蔓延りで、気の抜けない日常だ、とほほ。

高齢者の感染拡大は、現段階では下火に転じているようだが、逆にその下の「働き盛り」世代の拡大が顕著になってきており、旧株では稀だった、若い方の重症化も問題視される昨今。
このまま感染者数がウナギ昇り(ウナギは土用の日だけにして!)だと、医療崩壊の四文字が浮かぶ。
五輪開催とも重なって、心配は尽きない。

そんな中での活動。このところ、子ネコがいて困っている、保護先/預かり先の心当たりがないがなんとかならないか、というご相談が多い傾向にあるようだ。

私どももなんとか助けて差し上げられることができたら、とは思っているが、スタッフはみんな自宅でも飼いネコがおり(保護ネコですね)、先住ネコがいるので迎えられない、という事態はみなさまと変りない。
救出したい、との気持ちはみんな一緒だが、みなさまの「私がなんとかしなくちゃ」という気持ち、お力がないと保護は難しい。
どうか、無理のない範囲で、とは申し上げるが、「助けて欲しい」というのも正直な気持ちではある。

それから、捕獲依頼も入ってきていた。

「捕獲器」は、対象のネコの前や近くに置いて、その子を捕獲器におびき寄せるように使う。決して置きっぱなしにはしない。
その理由はいくつかあるが、まず、対象の子をしっかり捕獲しないと意味がないのに、他の子が入ってしまっては元も子もない。他のネコ以外の動物、外来種の「ハクビシン」や「アライグマ」がかかってしまったのか、捕獲器が破られてしまった上に、転々と血が散らばっていた、という話も聞いた。

それから、捕獲器が盗難に遭うと、これまた飛んでもないことになりかねない。悪用され、虐待や殺戮目的で使用されたらたまったもんじゃない。
なので、私どもは、置きっぱなしにしない、置いたらその場を離れない。
これは、捕獲器を使う方にもそのようにお願いしている。

時々、捕獲対象のネコの居場所、出没時間帯が掴めていない、という方もいらっしゃる。

これでは、申し訳ないが捕獲は難しい。
一休さんの禅問答に例え「掛け軸の中のトラ(まあこの場合ネコですね)を捕まえてください」と言われても、できないのと同じで、どこにいるかわからないネコを捕獲してと言われても、、、、とお互い笑いながらの話になり、もう一度、現地リサーチをお願いすることとなる。
ご相談の方は、「この子をこの時間帯で捕まえにきて」とご依頼ください。
もちろん、立ち会っていただきたいので、お互いのスケジュール調整も必要です。
よろしくお願いします。

さて、トラミさん、元気です。保護から9ヶ月目、夜は部屋の中の好きな場所で勝手気ままに過ごし、朝食とともにケージへ。昼間はネグラのキャリーケースで過ごし、週に2回のホエキ治療で通院、という日常です。

このところ、ちょっとウンチが硬め。不定期でウンチしてましたが、さらに間が開くように。

高齢になるとふんばる力が弱くなり、うまくウンチが出せない子も。
主治医と相談し、ウンチを柔らかくするシロップタイプの薬を使ってみることに。
受診時にエリザベスカラーつけたまま薬をシリンジで口に入れてもらってみたら、
なーんと「イヤイヤ」で首を左右に強く振ったため、シロップが飛ぶ飛ぶ。先生、すいません、、、

帰宅後は、流動食やおやつに混ぜてみたら、珍しいことに全部舐めてしまった。
しばらく舐めさせてみると、ウンチの硬さが改善されてきた感じ。

ちょっとでも楽に過ごせたらいいよね、トラミさん。

2021年7月 くどいけいこ