コラム「猫の手も借りたい」№135 フード選び 下
さて、№133「フード選び」の続き。
『譲渡してしばらく経過した段階でお話を伺ってみると、、、フードが「ジャンクフード」に切り替わってしまっている場合も少なくなく、愕然とする』ってとこまででしたね。
は~、、、、残念。
ま、気を取り直してフードを元に戻していただくように説明し、その方法をお話した。
いきなり戻そうとしても、ジャンクフードに慣れた舌は、そう簡単には戻らない。
方法はと言うと、今食べているフードに戻したいフードをスプーン1杯から混ぜ、だんだん時間をかけて、少しずつその割合を変えて行く。
数日間とかの短いスパンではなく、数週間、時には数ヶ月かかる場合もあろうかと思う。
まあ、これで上手くいく時は良いが、そのフードだけを残して器用にジャンクフードを食べちゃったりすることもあるようだ。
ジャンクフードはそりゃあ美味しい。私だってどっちかって言うと好きだ(私の場合、人間用のジャンクフードですが)。でも、たまに食べるからいいのであって、これを毎日にしちゃったら「生活習慣病」があっという間に出てしまうだろうと思う。
私たち人間はその理論が頭で理解できるが、ネコは出来ないから厄介である。
えっと、最初にトライアルから正式譲渡になり、引き継ぎをした時に、どう話したっけなぁ?
そうそう、ジャンクフードにご注意との話もしたし、こんな話もした。
私たちが推薦し最初に持参したフードは、いわゆる「闘病食」として病院さんで広く使われているメーカーのフードである。
病院さんでは数種類のメーカーのフードを闘病食などで使われているが、人間も同じだが闘病食は決して美味しいとは言えない。
だから普通食から闘病食に切り替える時、ネコさんは食べてくれず非常に苦労される飼い主さんが多く、そのお話もよく耳にする。
ゆえに、闘病食と同じメーカーのフードだと闘病食への切り替えも楽ですよ、と。
これくらいではダメってことか、説明の仕方を考え直さないとなぁ。
色々な事情があってジャンクフードにせざるを得ないご家庭にとやかく言うつもりは毛頭ないが、そうでないのにいつの間にやら変わっていた、という里親さんが今後は出ないように、よーく考えてみよう。
今夏は「猛暑」の予報だったが、雨が多いせいかけっこう涼しい日が続き、やれやれである。
今後の予報は、お盆を過ぎた翌週辺りから、また夏らしさが戻るようだが、それでもそこからなら知れている。
例年通りだが、盛夏はネコたちには無理をさせず食べられるもの、好きなものを与えるようにしてもいるが、よく食べる。
今夏はまだ、食欲が落ちていないのである。 神様、仏様、お天道様に感謝である。
本心はこのまま低空飛行の夏であって欲しい、と願うばかりだ。