コラム「猫の手も借りたい」№131 進化ネコ
確かに暑いのはうんざりだが、そうは言っても高原に避暑に行ったり海水浴に出向いたりと、涼を求めてのバカンスも、それはいいもんだと思う。
浴衣で見物する夜空を彩る花火、夏祭りのヨーヨー釣りや金魚すくい、神輿を担ぐんだってやはり暑い夏に限ったもんだった。昔は確かに楽しんだが、、、
現在は、もう外猫たちのために、世間一般には申し訳ないが、ワタシ的には「冷夏」であって欲しいとひたすら願う年が続いている。
大体、夏が暑すぎる。昔はこんなことはなかった。
「熱帯夜」と呼ばれる寝苦しい暑い夜は、今よりグーンと少なかった。
ところが、今はどうだ、熱帯夜ばかりにならんとしているのではなかろうか。
今年は「酷暑」の予想、恐ろしいばかりだが、お天道さんに文句を言ってみたところで始まらないので。
我が家周辺の「地域ネコ」たちは高齢で、今年こそ越夏できない子が出るのでは、と気が気じゃないがそうは言っても仕方がない、とほほ。
少しでも食欲の出るフードをとあれこれ見繕う、飲水は痛まないようにと毎日取り替える、当たり前のことだが。
フードは、夏場はやはりドライより「ウエット」が基本になる。
ウエットだと、ドライと異なり水分も一緒に摂れるから、乾いた口には食べやすかろうと思う。
食欲が落ちた子には、普段は与えない「オヤツ」だってなんだって、食べさせる。
文句言わないでなんでも食べなさいって、そりゃあ言いたいが、そんなことをしていて体力が落ちたら命に関わることだってある。
もともとネコたちは、夏になる前に「毛替え」を行い、夏毛に生え変わる。
まあ、人も衣替えをするから、ネコの衣替えですね。 それで大分過ごしやすかろうとは思う。
酷暑も極寒も、着た切りスズメの一張羅(毛皮ですね)で乗り越えて行かねばならないのだから。
その上、食を減らして体の脂肪も落として行く。冬場に身にまとっていた「脂肪のコート」も脱ぎ捨てるわけである。
神様から授かった自然の知恵とでも言おうか、生きるすべですね。
地球温暖化が進み、今以上外気温が上昇したらと考えると恐ろしい。 ネコはおろか、人(ホームレスさん)だって屋外では暮らせない時が来るかもしれない。
米国は、「パリ協定」から離脱すると宣言したりし、そんなー、アメリカが「イチ抜けた!」ってあり~??とニュースを見ている。 トランプだけに今後、どんなカードを切るのか見守って行くしかない。
動植物は「進化」をするもの、そんな高温度に耐えられる「進化ネコ」も登場したりして!