コラム「猫の手も借りたい」№51 相談会

「北区 環境展」で、猫の相談会を行った。昨年の環境展に続き2回目である。
相談会の対象地域(開催小学校周辺)には、回覧板や掲示板のポスターで昨年よりも更に厚い広報を行ったし、私どものホームページでも環境展の広報とともに相談会のご案内もさせていただいた。

そもそも「相談会」に来にくい方もいらっしゃると思う。
環境展は「地域イベント」なので、いわば「ご近所」で盛り上げる催し物である。猫(ノラ猫・飼い主のいない猫)のトラブルは基本的に地域が絡むことが大半なので、やはりご近所の方には知られたくないと気を使われ、二の足を踏まれていた方もいらっしゃるのではと想像する。が、しかしである。猫のトラブルはどこで相談したら良いかわからない人も多いようで、私たちは「環境展」での相談会開催を思い立ったわけである。

相談会の回覧チラシやポスターを見て、日頃インターネットを利用されない方の反応が開催前からあった。環境展の前に電話などで相談されたケースがあり、お話を伺ってみると「やっと相談者に巡り合った」と一様に仰る。余程切羽詰まっていらっしゃたのか「環境展まで待てず少しでも早く」という方もあった。また「会場でではなく個別に話を聴いて欲しい」という方もあった。「インターネット」は便利だが、やはり万人向けにはならず「紙ベース」での広報もまだまだ必要だと痛感した。

さて、環境展当日はというと、幸いお天気に恵まれ、開催時間の朝10時から午後3時まで、コンスタントに相談者がみえられた。1件の相談時間が平均20~30分程度かかるので、計算してみたらば、常に2名のスタッフが開催時間の半分程度を依頼者のお話を伺い、解決方法を話し合うなどしたことになる。

相談の内容はというと、やはりノラ猫の給餌に関するものは多いようだ。ご近所同士なので給餌している人にもそう簡単にクレームをつけるわけにもいかず、しかし放ってもおけず、さてどうしたもんだか、という人が何組かいらした。

また、給餌者からは「生まれた子猫を何とかしたい」「その母猫を避妊手術したい」というもの。
それから、「現在はこんな感じでノラ猫と接しているが、これで良いのか」と確認に来られた方もあった。その方たちは「(自分が)ノラ猫と接していることはご近所はご存じのはず。今のところクレームはないが、決して快く思っていない人もいると思われる」と仰っていた。

結局、両方(ノラ猫への給餌賛成派と反対派)の立場の方が相談に来られたわけで、非常に良かったと思う。両方のお話を伺い、アドバイスをすることが出来たからである。相談会を開催した甲斐があったというものだ。相談者は、インターネットを利用されない方も多く、これも開催価値があったと思っている。

相談者のお話を伺うに、やはり「ひとり」で解決しようと思っても難しいことが非常に多く、地域、ご近所が一緒になって初めて、問題が解決に向かうようだ。しかし、まだまだ「ご近所意識」は協力の方向には動いていない。どうしたらそう出来るのか、ご近所意識はどうやったら変わるのか。

私たちも一緒に考えて行動して参ります。
 

ご相談は個別にも承ります。どうぞお気軽にご連絡ください。

 

2012年12月 くどいけいこ