コラム「猫の手も借りたい」№295 灼熱の径、灼熱の空
あっという間に、またこの季節がやってきた。
今、TVで言っていたが「7月に入ったばかりでこの暑さ」だって。
昨年は6月末、それも20日頃から暑かった記憶があります。
そう、もうすでに昨年は、今日辺りで猛暑は2週間も続いていたわけである。
しかし、「冷夏」などというものは、もう来ないのか……。
「冷」じゃなくていい、「涼」で充分、「涼夏」それも「微涼夏」でいい。
神さま、仏さま、どうかどうか、ちょっとでもいい、ほーんの少しでもいい、涼しくしていただけないものでしょうか……。せめてせめて、「熱帯夜」だけでも勘弁していただけないものでしょうか。
と、毎年の神仏頼み、ホントにホントにお願いしたい。
屋外で暮らすネコのことである。
若くても酷暑の夏を越えるのは大変なのに、高齢になった子の越夏はどれほどのものか。
こんな状況の中、ピックアップできない自分に腹も立つし情けない。
冬も夏も、着た切り雀の一張羅(きたきりすずめ の いっちょうら)、つまり自分の毛皮一枚で乗り越えていかなくてはならない屋外の子たちを思って、いつも悩む。
体調が思わしくないとか、弱って来たな、とかげりが見えたら、その時は躊躇なくピックアップしようと決めているが、しかし、毎年毎年気が気ではない……。
毎晩のごはん フードの量、温度など、つどつど悩んじゃう。
水分もちゃんと摂れているのかも心配で心配で。
温めたフードだと体温も上がっちゃうから、冷やす??
でも、元々狩りをして小動物を食すネコは、その温度のものを食しているはず。
やはり人肌くらいまで温めた方がいいのか……。いやいや、そもそも、こんなに夏の気温が上がること自体が異常なわけだから、そこも加味しないと。
冷たくまではしなくていいけど、常温でいいかな。
それであげてみよ。
「春」と「秋」が短くなった。というか、春と秋を感じることってあるんだっけか。
「冬」これも、短くなり温暖化が進む昨今、私は以前使っていた電気毛布とか、アンカとか使わなくなってきた。毛布も使わず、いわゆる大布団のみで就寝する。もちろん、エアコンなしで。
今日も灼熱の径、そして灼熱の空。
どっかでじょうずに暑さを凌いでね、お外の子たち。