コラム「猫の手も借りたい」№277 マヨネーズかけごはん 上
なんだかバタバタしている間にあっという間にときが過ぎ、9月です。
コラム更新が遅れて、申し訳ありません。
いつものようにムギちゃんの給餌で、屋外で彼女が食べ終わるのを待っていると、ご近所の奥さまが声をかけて来られた。
出かけた飼いネコが戻って来ておらず、ネコの鳴き声が聞こえたので様子を見に来た、とのこと。
それはたぶん、ムギちゃんの声であろうと思う。私が行くと必ず「にゃん」と鳴くので。
その声を飼いネコと間違われたのでは。
事情をお伝えすると、そうでしたか、とおっしゃりつつムギちゃんの話に。
小さいネコちゃんで、子ネコさんですか? とのこと。
いえいえ、おばあちゃんネコですよ(苦笑)。
奥さまのお宅は、数年前にこの地に流れて来たメスの子を招き入れ、屋外に出しつつではあるが、お宅の子にしてくださった。
その子は、不妊手術は終わっていたので大きな問題もなく屋内に馴染み、息子さんもとても可愛がってくださっているという。
しかしこのネコさん、やはり外暮らしが長がったためか「外に出して!」アピールが強いらしく、内心は心配しながら玄関の扉を開けているということだ。
そんな中、実は困っていることがある、とお話しくださった。
ここ2回ほど、可愛い模様のついた紙皿が玄関の前に置かれていたという。
その紙皿の中を覗いて一番に目に入ったのが「マヨネーズ」。それが、ウエットフードの上にたっぷりとかかっていた、というのである。
たまたま、屋外にいたネコちゃんは、それをくんくんと嗅いだだけで、口にはしなかったとのことだが、今回は食べなかっただけでは、と心配される。
置かれた人の見当はつかないのですか?と 尋ねると、「それがね…」と話してくださったのが次のようなこと。
ご近所に小学校の低学年くらいの外国人のお嬢さんが姉妹でいらして、ネコを見かけると寄って来て、たどたどしい日本語で、触らせて、とネコを撫でようとするとのこと。
引っ掻かれると危ないから、傍に来ないでね、とお話しするも細かいニュアンスは伝わらないらしく、ネコと庭にいると毎回すっ飛んで近寄ってくるらしい。
「マヨネーズかけごはん」も紙皿の模様から、もしかしたらこのお嬢さんたちが置いているのでは、と思っているそうだ。
さて、どうしたものか。
続きます。