コラム「猫の手も借りたい」№248 あわや熱中症!?
6月の最終週、梅雨明けと同時に猛暑、もうホント異常。
そんな中、子ネコ2匹の捕獲のヘルプ依頼があった。
母ネコは前の晩捕獲、避妊手術を行うべく動物病院へ。その母の子ネコ2匹は保護予定だったが、これがうまく行かず、1泊は子ネコだけで屋外で過ごすことになった。
母ネコの手術予約は動物病院に入れてあり決行することになったわけだが、まさかよもや、こんなに急に気温が上がるとは予測できず、致し方なかった。
早く保護したい、とのことで声がかかったわけで、昼近く炎天下の中タクシーで駆け付けた。
私が合流した時は、仲間はすでに庭で這いつくばっていた。
庭にあった「物置」の下に子ネコは潜り混んでいた。
ブロックレンガの上に物置は設置されており、レンガ分の隙間から、暗い中を懐中電灯で探している最中であった。
すでに仲間は、顔も洋服も土で真っ黒、おまけに汗だく、大変な現場だ。
子ネコは生後2ケ月程か、すみっこで2匹、固まっている。
それから2時間近く、ボランティア3人で奮闘したがうまく行かない。
依頼者さんは、麦茶や冷たいタオルを度々用意してくださった、がそれでも暑い……
高齢者の私を気遣って、汚れ役(まさにその通り)を買って出てくれている若手の、汚れた顔の下は真っ赤。
帽子はツバがじゃまで被ることが出来ず熱射にやられており、ボウダの汗が額から首から流れている。
開始2時間で、一度15分ほど室内で休憩することになったが、私は遅れても来たので、そのまま子ネコが移動しないか、屋外で張り番をしていた。庭にあった雨傘とイスを勝手にお借りして、座って傘をさし暑さを凌いだ。
そこから1時間程度、奮闘空しく、子ネコは物置の床部分のくぼみ?に隠れたか、姿が見えなくなった。
それまでに2度ほど、現場のお隣とご近所さんから、熱中症になるから気を付けて、とお声もかけていただき、残念ながら撤収を決めた。子ネコも心配だったが、炎天下で3時間、まさに熱中症になる可能性も否めなかった。
さーて、解散しタクシーで最寄り駅へ。その後自宅に戻ったが、汗が引かない。
クーラーの中、着替えをしそのままバスルームへ。ぬるめのシャワーを浴び汗を流す。
汗が引いてきてやっと人心地、これって熱中症のハシリだわね、きっと。
私より長く現場におり、帽子もなく奮闘していた若手が心配だったが、幸いにも大丈夫そうだった。
やはり、若者は違うなあ。
しかし、こんなことでもなければ炎天下、こんなに長時間屋外で過ごすことはないわけで、朝から晩まで屋外で過ごす仕事の方々は、本当に大変だと骨身に沁みた。日傘をさして勤務に当たることも出来ず、ヘルメットや帽子で頭も蒸れるであろうし、どんなに過酷なことだろう。
これから、40度が何日も続いたり、ヨーロッパでは熱波で数日前のスペインではなんと47度と、聞いただけで眩暈がする気温だ。
そんなことにでもなったら、仕事だろうがなんだろうが、屋外には出られなかろう。
はあ、そんな日が来ないことを願うしかない。
さて、子ネコたちはどうなったかというと、手術を終えた母ネコが庭に戻ると、元気で現れました。よかった!