コラム「猫の手も借りたい」№240 災害時のペットの避難 下
ペットとの同行避難の続き。
とにかく、できることはしておくことも大切だ。
屋内では、人にも効果がある家具の転倒防止。
これは、人の目線だけでなくペットの目線でも行うべき。
私は2011年の大震災を経験したが、本棚が倒れ、タマのトイレを直撃していた。その時トイレを使っていなくてよかったし、他にもトイレを設置していたので、トイレを我慢したタマが「膀胱炎」などに罹患することも免れた。
タマが常時いる場所は、人が安全を確保してやらなければならないと痛感した。
首輪(必ず電話番号を入れてください)を、もし可能なら飼い主の情報を書いた「名札」を作ってつける。
法改正も進んで、任意だがマイクロチップの挿入も義務付けられたから、それもいいだろう。
繰り返すが、ワクチン(三種混合)はペットを守る一番の方法であると思う。
ケージがあるお宅は、少しずつ慣らすことはされたほうが良かろう。
数十分から始め、段々と長くしていかれたらいいと思う。
こんなことしか思い浮かばないなんて。
もっと、勉強しよう。
ムギちゃんのエサやり、1、2月は辛くて辛くて。
とにかく寒い。風もあったら最悪、でも雨や雪でも彼女は待ってくれていて。
当然だ、お腹空くもんね。
私は、置きエサは絶対にしない。地域のネコへのエサやりは、ルールを守って行わないと外のネコたちとボランティアへの評価は上がらない。置きエサをする、ましてや片付けも行わないでは、食べ残し清掃は誰か他の人の仕事になってしまい、結局ネコたちは悪者だ。
そうなるように仕向けたら、ボランティアは「ひいきの引き倒し」である。
そう思って毎日20分くらい現場に留まっているが、ある夜のこと、ゴミ出しに来られた方と立ち話になった。
第一印象は爽やかな感じのまだお若い女性で、好感度が高かった。
だが、話してみると一変した。
ネコ害に困っているとのこと。
この付近は何人かで不妊手術を徹底し、ずいぶん数を減らしたと伝えると、確かにかなり数は減ってはいるが、と前置かれ、
「家の門の中にエサが差し込まれたこともあり、他人の敷地内にエサを撒くなんて、と驚いた。
また、駐車場に止めておいた自家用車に乗られ、爪痕をつけられた。一生懸命お金を貯めて買った車に傷をつけられた側の気持ちもわかってください。」
とおっしゃった。
確かにそうかもしれないなあ、私にしたらそれこそ車一台では済まないほどの費用を払って、外ネコに接してきた。それはあくまで、ネコの好きな人が勝手にしたことにしか過ぎないのだろうなあ。
もちろん、屋外にネコがいるのは私のせいではない。でもそのネコたちに人が関わることにより、そのネコへの憎しみが人、つまりはボランティアにも向けられるのだろうか。
それならそれか、少しでもネコへの憎しみを和らげることになるなら、受けて立つか(笑)。
この話でもわかるように、置きエサをされたことが、外ネコとの関係をさらに悪化させていることは否めない。
しかし、人は地球(地べた)を切り売りしていることも自覚しなくてはならない。地球は人だけのものではないことを理解しないと、必ずやしっぺ返しをくらうことも。
グチになりました、ごめんなさい。