コラム「猫の手も借りたい」№316 薄明薄暮性と夜行性

「はくめいはくぼせい」と読みます(ご存じですよね、失礼のほど平にご容赦)。
ネコは「夜行性」と思われているが、実は「薄明薄暮性」だそうです。
薄明薄暮 とは、薄明るい早朝 と 薄暗くなる夕暮れ のことを指す。
ネコは、朝方と夕暮れ時に活動する、ということであるとのこと。

その理由のひとつとして、獲物としている小動物がこの時間帯に活発に活動するため、それを捕食するネコは当然その時間帯に活動するわけですね。
他にも、日中の暑い時間帯を避けている、とも書いてある。そっか、暑い中東の国「リビア」発祥のネコは、夕暮れから翌日早朝までの、涼しい時間帯に活動するってわけか。

私はこれを知った時に、え、夜行性の動物は「薄明薄暮」の時間帯以外の夜に活動するってことなの? ネコって夜中も活動するから、薄明薄暮+夜行 性なんじゃないの?
などと思ってしまった。

薄明薄暮性の動物はイヌもだそうで、他にもウサギやネズミ、ハムスター、レッサーパンダ、フェレット、カピバラなどが挙げられていました。
まあ、ネズミやハムスターは、ネコの捕食動物ですから「ごもっとも」ですね。
分類としてはネコは「薄明薄暮性」という部類に属し、「夜行性」ではないということです。

さて、もうひとつ私が疑問に思ったのが、ネコの特殊な目の構造のこと。

明るいと縦に細くなるネコの「瞳孔」。なんでもネコの目は、網膜の裏に「タペタム(輝板 -きばん-)」という人間には備わっていない層があるため、ネコは暗い場所でも目がよく見えるんだそうです。
このおかげで「暗闇」でも見える、って書いてある。
え、本当に真っ暗闇でも見えるのだろうか。

満月に対して新月。新月は月のまったく出ない「一夜」だそうで、太陽が沈んだあとで真っ暗闇な夜が15日に一回?16日に一回?(どっちだ?)来るわけで、その時も見えるんだろうか……
そうか、月はなくても「星」はあるわけで、その星の光程度でも見えるのだろうか。
あー、ますます混乱してきた(苦笑)。
しかし、ネズミだってハムスターだって、同じ薄明薄暮の時間帯に活動してるけど、目の構造はネコと異なってるように見える。イヌだって。

そう考えると、やはりネコは真っ暗闇でも見えるのかも。
って私の疑問にお付き合いいただいた回でした。

ありがとうございました。

2025年5月 くどいけいこ