コラム「猫の手も借りたい」№170 ペルのお留守番

「ペル」がうちに来てから、9ヶ月が経過した。

あっという間だ。
この前の3連休には私が実家に帰るため彼は「お留守番」と相成った。
近所の友人にペットシッターを頼んでの帰省である。

さて、3泊4日のスケジュールだったが、最初の2日くらいはまあ、なんとかなっており、彼なりに余裕を見せていたようだが、3日目ともなるとさすがに不安になるらしく、友人が鍵を開けると飛んで来て「かまって~、遊んで~」とせがまれたとのこと。
よく見ると床に物が落ちており、どこから見つけたのか「レジ袋」がビリビリになっていたり、点鼻薬が落ち、容器の入った袋が咬み痕だらけだった、などの問題が発生していた。
おまけに最終日の朝は、どこから見つけたのか、ドライフードの袋が破られ中身が散乱、
そのフードをお腹いっぱい食べたらしく、その日はフードを欲しがらなかった、とのこと。
それは外ネコさん用だったが、たらふく食べたのが原因か「下痢(尾籠な話で恐縮です)」をしていた。

帰京してすぐペルを連れて、私は病院を受診した。
お腹の調子も心配だったが、ひょっとして「異物」を飲んでいたりしまいかと、気になったためでもあった。

また、ロングコートのペルは、長い被毛があっという間に毛玉になり、ブラシが入らなくなって来ていた。
それから、爪切りは喜ばないもののすることは可能だが、長い被毛のため指先の爪が隠れてしまい、爪切りという作業は困難を極める。
私もロングコートを飼うのは初めてで、いやあ、こんなに大変かと、困惑している次第である。

以前のご相談で「うちの子、毛玉が出来ちゃって、、、」という人には、毛玉ごとチョキンと切っちゃうとカッコ悪いから、縦にハサミを入れてほぐしながら、クシで梳くといいですよ、なんて呑気なお応えしてたな、と。
個体差もあるが、生まれた時からブラッシングに慣らし毛玉の手入れなどが出来る子なら良いが(ブラッシングが隅から隅まで出来たら毛玉にはならないか)、そうでない子は、まあ嫌がるだろうな。
ハサミ自体を近づけるだけで警戒するから「毛玉ごとチョキン」だろうが「縦に切ってほぐす」だろうがいずれにせよ難しかろうと推測する。

ペルも例外ではなく「イヤ、イヤ」と騒ぐもんだから、おいそれとは行かない。
動くから、毛玉にハサミを入れようだなんて、皮膚を傷つけてしまいそうで素人は麻酔でもかけないと基本的に無理かも。

さらに、後ろ足の被毛も立派でカッコは良いが、ウンチが柔らかいとどうしてもお尻周りと後ろ足の被毛にくっついてしまう、ヤレヤレ。

その問題もあり、受診した次第。

血液検査とレントゲン、爪切り、毛刈り(バリカン)などお願いし、30分ほどの処置時間だったが、特にお尻周りはスッキリとして処置室から出て来た。
血液検査、レントゲンとも問題なく、一安心、ヤレヤレ

しかし、留守番を頼んだ私が悪く、やはり「異物」となる可能性のあるもの、袋入りフードなどの片付けを怠ったのが原因であるわけで、ペルにも友人にも申し訳ない気持ちでいっぱいである。猛反省。

あ~、本当にロングコート(長毛)は、大変だ~

2019年2月 くどいけいこ