コラム「猫の手も借りたい」№315 続々・アライグマが出た!!
№313 で、3月下旬頃「アライグマ」は見かけなくなりました、とお伝えしたが、なんと、
それからもどんどん「置きエサ」が酷くなり、これは困った!と頭を抱えた。
ムギちゃんが出入りするお宅の庭に面した「道路」に ど~ん、と直に置かれた山のようなドライフードを見かけるようになったのである。
3月の年度末辺りの時期は、一年で一番、人の移動が多い時でもある。
就職で新たに独立する若い方、また人事異動で引っ越しされる方など、人の入れ替わりが多い時節であるだろうから、「ご新規さん」がその地域の事情を知らないで歩かれるわけである。
そうなると「飼い主のいないネコ」の姿もどうしても目に入ってくるのではないか。
あとは「可哀想に」「可愛いわ」どちらでも、「エサ」をやる行為に結びつくことに。
もちろん、優しいお気持ちで「よかれ」と思ってのことなのは百も承知だが、「置きエサ」「ばら撒きエサ」は、ご近所も迷惑だが、当の飼い主のいないネコとても、結局は「迷惑」することになってしまう。
私の経験では、このネコさえいなければ、と「駆除」を訴える人もないわけではないのである。
エサをあげた方が、ほんのちょっと立ち止まって、振り返って、時間をおいて戻って、置いた/撒いた エサを食べ切っているか、それだけでも確認していただけると全然違う結果が得られると思う。
ましてや、大量に置かれている/撒かれている エサは、ネコの飼育経験がない人であろうと推測できる。飼育経験がある人は、どのくらいの量をネコがいちどきに食べるのか、ご存じなので、道路上で余らない量を心得ていらっしゃるだろう。ところが、倍以上の量が置かれるので、他の人の目につくわけで、それをエサやり以外の人が片付ける(例えば、私)ことになるため「あら、全部食べてくれてるわ、お腹空いてるのね、よしよし」という図式になり、いたちごっこ と相成るわけだ。
さて、私は思い切って大きな「貼り紙」をすることにした。
今まではやってこなかったことである。
ひとつにはそれをすることによって「飼い主のいないネコ(ムギちゃんですね)」の存在を多く知らしめることになる。知らない人にも気付かせちゃうわけですね。
もうひとつは、気を付けないと、飼い主のいないネコがキチンと管理されている地域と判明することにより、捨てネコされる危険をはらんでいるのである。
「捨てネコ」え!? っとお思いかもしれないが、不妊去勢手術を施し、エサやりがちゃんとなされている、と判ることにより、捨てネコが増える傾向にあることは間違いない。
動物愛護団体や動物病院の前に、ペットや動物を置き去りにした、というニュースを耳にされたことがあるでしょう。それと同じ理屈で、自分ではどうにもならなくなったペットを遺棄する人がいるのも、残念だが事実なんである。
それも踏まえ「大きな貼り紙」に打って出ることにした。
再三再四の いたちごっこ にピリオドを打ちたいと考えたから。
大きいA3サイズのポスターに現状を訴え、エサが置かれる道路の入口/出口2ヶ所に、でーんと貼り出して様子見をすることにした。
近所のイヌの散歩の人が、どうせ貼るならもっと目立っていい、とアドバイスをくださったので、さらに赤いシールをポスターにぐるりと貼った。
私のエサやり時間も、通勤通学時間にあえてぶつけることにした。
そうすれば、エサやりの私を見た人は「エサを貰ってない、可哀想な/可愛い ネコ」という誤解も解けると考えたからである。
それから1ヶ月、置き/撒き エサは見かけない。やれやれ。
ポスターを外し、様子見をしながら見守りをしている。
今度こそ本当に平和になる、と信じたいが、人の移動があればまた同じことが生じるであろうことは想像がつく。
ムギちゃんのピックアップも視野に入れて考えてみましょ。