コラム「猫の手も借りたい」№314 猫バンバン
「猫バンバン」をご存じだろうか?
古い新聞を整理していたら、たまたま「猫バンバン」の記事を見つけた。
梅雨の時期が一番事故が多いそうで、春生まれの子ネコが雨を避け暖を取ろうとして、車のエンジンルームに潜り込むことがあるらしく、それを知らずにドライバーがエンジンをかけ、車を発進させた結果、子ネコがエンジンベルトなどに挟まり、ケガをしたり命を落としたりするばかりか、車の故障やともすれば事故に繋がったりもするそうな。
日本自動車連盟(JAF)からの呼びかけが取り上げられていた。
梅雨時期は「車のボンネットから子ネコの鳴き声がする」という連絡も多いそうである。
本当に痛ましい、悲惨なことであると思う。小さい身体だからこそ、狭いエンジンルームに入り込むこともできるわけで、子ネコに入り込まれた車の持ち主だって、起こしたくて起こしたことでもないので、やり切れないことであろう。
時々、数本の足を巻き込まれ瀕死の子ネコを、車の持ち主が動物病院で手当てをし、一命をとりとめたその子の飼い主さんになった、などのお話を読むと、やはり胸が痛む。
まあ、こんな形で飼い主さんとのご縁をもらった子ネコもあるということだが、状況によっては命を落としたわけで、ぞっとする方が先だ。
こんな事故を1件でも少なくするため、車に乗りエンジンをかける前にボンネットなどを叩いて「ネコ」を屋外に出す必要がある。
それを推奨するために車に貼るステッカーが「猫バンバン」である。
貼る場所はどこでもいいわけだが、ハンドルの近辺に貼る、というのが多い感じ。
ドライバーが一番気が付きやすい場所に貼るのがいいわけである。
ネット検索をかけると、通販でも取り扱われていて、マグネットタイプだとちょっと高めだが、シールタイプだと千円以下でも充分賄える。
もちろん市販のものでなくて、自家製でもいいわけである。
ネコの巻き込みが起きてからでは遅いわけで、常にドライバーには注意を払っていただきたいが、そうはいっても実際には難しかろうと拝察する。
自動車会社でも注意喚起が促され、「猫バンバン」ステッカーをプレゼントしたりの対策がなされており、おひとりでも多くの方に知っていただきたいものである。
コラムの更新が遅れ、失礼しました。
私の体調不良もありましたが、実家に帰ったりもあり、でした。
トラミさんも、まあ、元気です。