コラム「猫の手も借りたい」№291 腰痛体操
相変わらず、外ネコ「ムギちゃん」の給餌は続けている。
ムギちゃんは大食漢、パウチ2袋半/茹で鶏/ドライフードひとつかみ、それに茹で鶏の汁をかけて、ってけっこうな量であり、その証拠に平らげるのに20分くらいかかる。
その間、私は彼女からある程度離れた場所で見守っているが、このところ「体操」をするようになった。
腰を痛め、腰痛体操が必要になったためである。
腰痛体操は20分も行えば大丈夫、ちょうどよい。
雨や風が強い日以外は、給餌時間中道路で体操をしているわけで、通行人やその辺りにお住いの人も、ひとりで体操している「おばちゃん」は変な人であると思う(苦笑)。
ムギちゃんは見えないところでフードを食べているから、ある時は「あの~、お掃除の方ですか?」(夜、9時とかでお掃除のおばさんがいるんかい!?)と尋ねられたり、バイクの男性から「ご注文の方ですか?」と言われ、よく見たらば「Uber Eats」の配達員さんだったり。とほほ。
やっと春になり、屋外での体操も可能になってきた。
寒い冬だと、気温の低い屋外で筋肉やスジを伸ばしたりする運動は注意が必要だ。
それに厚手のアウターを着こんだりしての体操って、どう考えてもムリがある。
ただし、温かくなってやっと体操できると思っていると、あっという間に暑くなって、夜間と言えども熱中症の危険が高まり、すぐに「ムリ」となりそう。
本当に困った世の中だ。
冬が越しやすくなったのはともかく、「夏」が長くしかも過酷。
春は「ない」に等しく、冬から梅雨、そして夏に突入するイメージ。
春に生まれた子ネコも、いきなり暑くなる気候変動についていかれず、以前にもまして厳しい状況におかれているように思う。
このまま温暖化が進めば、ノラネコは自然に減少するかもしれない。
とんでもないことが地球規模で起こっており、これは紛れもなく「人間」がそうしたことだ。
災害も、いろんな形で容赦なく襲ってくる。
地震、水害、台風、いつどこでどんな災難が降ってくるか、それこそ予想だにできない。
温暖化が進むことで気温が上昇するだけではなく、海水温が上昇することで、雨も風も、未だに経験したことのないような規模に膨れ上がり人を襲ってくる。
私の幼い頃にはまだ「薪」でごはんを炊いていたのに、井戸端で洗濯板を使って洗濯していたのに……。
地球に住むひとりひとりが意識して、「地球の使い方」を考えなければ、子や孫にこのままの地球を引き継ぐことができないだろう。
って、話が膨大になってきた、ムギちゃんのごはんから始まったのにな。
ムギちゃんも16才くらいになっているのだろうか。
ムギちゃんが天寿を全うしてくれる間、ムギちゃんを襲う災害が起こらないで欲しいものだ。
私は今のうちに、腰痛が改善されるように「腰痛体操」しよっと。