コラム「猫の手も借りたい」№280 マヨネーズかけごはん 中

さて、このマヨネーズかけごはんの事件、あらぬ方向に発展した。
外国人のお嬢さんたちにその弟くんも加り、次はムギちゃんのエサやりに移行した。

いつもどおり、ムギちゃんのエサやりに出向いたら、ムギちゃんが出てこない。
え、っと思って名前をそっと呼ぶと、出てはきたがフードを食べない。
あれ、と不思議に思うのと同時に周囲を見回すと、フードの空き袋が落ちていた
誰かエサをやったな~、と気が付いた。

致し方ないので、その日はフードの袋を拾って帰宅、私が用意したエサは全て廃棄、やれやれ、ため息が出る。
「エサやり」という行為はエサやればいいんじゃーん、と簡単に思われるかもしれないが、いつもお話しする通り、色々と骨が折れる行為なんである。

飼い主のいないネコへのエサやりは、私は日に一度、たっぷりと与えることにしている。
ちゃんと食べるネコならこれで十分である。別に隠れてやる必要はないが、かといって大々的に やってますよー と広報する必要はないと思っている。
未だにネコにエサをやる行為はご法度、と思い込んでいる人もあるしネコの嫌いな人もいるので、あえて目立つ時間帯を選ばないほうが利口だと思っている。
なるべく人の通行が少ない時間帯に容器に入れて与え、食べ終わるまで立ち会って、終わったら速やかに後片付けをして帰ってくる。
これを自宅にいて外泊しない日は、毎日毎日続ける。
ネコが可哀想でも可愛いでもどっちでもよいが、きちんとエサやりしてくれるなら、どうぞ、私と替わってくだされ、とつくづく言いたい。
基本的には1日も休まず、エサやりをするということがどういうことか、それに気がつかない、いわば気まぐれの人はやってはならない。

おっと、話しをムギちゃんに戻しますね。
その翌日、エサ場に行って驚いた。
紙のエサ皿やパウチの袋、スティック状の袋から絞り出して与えるオヤツちゅ〜〇の袋も道に散乱していた。案の定ムギちゃんはお腹いっぱいだぁ、とほほ。
掃除をして帰宅した。

困ったなあ、と思っていると翌朝、近所の人からメールが。
朝出勤しようとしたら、なんとネコエサの空き袋が散らばっており、清掃をして出勤したとの連絡、ムギちゃんを気にかけてくださっている人からであった。
え、敵(?)は私が片付けた後も、またやっているらしい。
こんなことが数日続き、どうしようか、と頭を抱えた。

続きます。

2023年10月 くどいけいこ