コラム「猫の手も借りたい」№242 フェルト
ペルの背中が「フェルト」みたいです。
フェルト、ご存じですよね、
「ヒツジやラクダなどの動物の毛を圧縮してシート状にした繊維品の総称」とあります。
そう、彼の背中は硬い毛玉で覆われてしまいました。
ペルは、ブラッシング大好きですが、ときほぐされるのはきらいときてる。
あれよあれよという間にフェルト(正確にはフェルト状)になってしまった。
誰かと一緒なら、ペルの保定をお願いし、ときほぐすんだけどなあ、コロナが恨めしい。
しかし、かっちかちで、亀の甲羅っていったらオーバーだが、匹敵するもんがある。
フェルトってこうやって出来るのね……。
もう、毛玉取りするしかないけど、実はここ一ケ月ほど、ペルの肝臓の数値が上がってしまい、そのせいか、時々嘔吐が見られ、通院、投薬中である。
弱い薬で様子を見ているが、投薬を止めたらまた数値が戻るようなら、ずっと続けることになるかもしれない。
体調のよい時を選んで、毛玉取りを考えていたらば、あれよあれよ2 という間に時が経ってしまった。
ロングコートのネコさんは、思ったよりずっと大変で、空気清浄機フル回転でも細いしなやかな下毛は、そよそよと宙に舞う、やれやれ。
喘息もちの私は、室内でもなるべくマスクで過ごしている。
ましてや、寝室では絶対マスクは必需品である。
彼は私の胸の上や、枕で眠る(ネコの話ですよ)。
昼間も、私の布団に潜り込んで寝ているので、布団の襟元からは潜り込めないように工夫している。
なるべく私の顔周りに毛が漂わないようにである。
それでも、寝室はすぐに毛だらけ、やれやれ2。
でもねえ、そんなことを差し引いても彼は私の宝物、なくてはならない大事なパートナーである。
うちに迎えてからそろそろ4年が経過しようとしている。
薬も、抱っこもしないで座っている時に口を開けて「ぽい」って、錠剤やカプセルを放り込むと飲んじゃうし、
目薬も、左目は常時さしているので、なんなくささせる(右はダメ)。
目薬ってさしてみたらわかるけど、ネコはみーんな超イヤがる(笑)。
ペルはとても慣れているが、しかし唯一絶対に譲らないのが「ときほぐし」である。
もう、ほんと困る(笑)。
長毛種を飼っていらっしゃる方はきっと、うんうん、と頷きながら読んでくださっているでしょう。
ロングコートって、やっかいだー。