コラム「猫の手も借りたい」№143 ねこのみみ さん
2017年もあますところ、あと1日となった。
今年はなんと言っても、北区に「NPO法人 ねこのみみ」さんが誕生したことが大きな出来事だった。
2月2日(にゃんにゃん、ですね)に創立された「ねこのみみ」さんは、以前「傷病ネコ」の件でご連絡をいただいた方(現代表)が一念発起され、立ち上げられた。
最初にご挨拶をいただいた時、本当に嬉しかった。
だって、一緒にやってくださる法人さんがもう一団体出来たんですから。
それからは、月に1回、定期で合同ミーティングを重ねている。
ボランティア歴は、まあ、こちらの方が少しばかり長いので、僭越ではあるが「勉強会」も開かせていただき、うちのチームの若いスタッフも共に楽しくやらせていただいている。
捕獲器の扱い方、ノラ猫たちの生態、里親さん探しのコツなどなど、ちょっとしたことだが、経験値がものを言うことも多いので参考にしていただいている。
ねこのみみ さんもうちのスタッフも若い方が多く、次世代のボランティアとなるべく育っていただきたいと心から願っているが、そうは申せどなかなか大変である。
みなさん、自分の仕事をもった上に手弁当で活動されており、自分の時間の中から活動の時間をひねりだすしかない。
また、ケースbyケースでの対応が不可欠で、初対面の方へのアドバイスや捕獲などの実地活動は、思い通りには行かないことも珍しくない。
私たちが相手にしているのは「猫」であり生きているから、対応に苦慮することも多い。
だから、ボランティアは迷うことも多く、辛い経験は私もたくさんした。
「お好きなんですね」の一言で片づけられたこともあったなぁ。
でも、勉強会で私が話すことは「みんな、なにも解らずノラ猫たちを抱えて困っていた時に、力を貸してくれたのは【ボランティア】だったよね、、、、 だったら、次はみんなが手を貸して差し上げる番なんじゃないの?」と。
ボランティア活動は、出来ることからやって行くことも大事。
先ほどから申し上げているように、困った方からご相談を受けるまでには色々な経験を重ねて行くことが必要で、捕獲でも現場の下見でも、とにかく一緒に行って、よく観察していただくことが大切である。
若いスタッフが育つのが楽しみです。
ねこのみみ さんとは足並みをそろえてやって行きたい。
スタッフ一同協力して1件でも多くの案件を解決し、1匹でも多くの「猫」を救いたいなぁ。
来年もよろしくお願いします。