コラム「猫の手も借りたい」№128 再開
「一週間のご無沙汰でした」という、ご年配の皆さまには聴き覚えのあるフレーズがあります。 これが解る方は、まあ、私よりは年齢が上でいらっしゃいますです、ハイ。 むかーし、日曜日の午後TV放映していた、お菓子の会社がスポンサーの歌謡番組の司会者が、番組冒頭のご挨拶で毎回こう言われ、もう、この番組の代名詞でもあったのではなかろうか。
こちらは、3ヶ月もご無沙汰してしまいました。
自分の体調はイマイチだわ、仕事は年度末(初め)で猫の手も借りたい有様だわ、もちろん、ホームページの「問合せフォーム」からは相談も入ってきて、他のスタッフも似たり寄ったり、さすがにお手上げでお休みを頂戴しておりましたが、この程ようやく一段落し、再開した次第でございます。
また、どうぞよろしくお願い致します。
この3ヶ月の間にいろいろとあった。 おいおいお話するとして、一番気になるところから。
最近、私の近所の動物病院さんに、「チームまちねこ」が作成した「冊子」を置いていただいた。 その冊子の内容はというと「捕獲器を使用される みなさんへ」というタイトル。 私、時々動物病院さんへ伺うが、その待合室で順番を待っている時に、気になることがある。 それは「捕獲器でネコを保護され連れて来られた時のその状態」のことである。
たまーに、捕獲器がむき出しで、中のネコが外から見えていることがある。 いくらそのネコが大人しいとは言え、屋外で生活しているネコである以上、ちょっと心配なことも抱えている。
一番心配なのは、トイレを我慢していたネコが「ジャー」と失禁してしまうこと。 我慢していただけでなく、なにかに驚いてもその拍子に失禁、というのもある。 これは、動物病院さんでも後始末が大変だし、待合室に居合わせた動物もその飼い主さんにとっても気持ちのいいものではない。
また、屋外で生活していたネコだから、当然「寄生虫」、特にノミ/ダニは着いていると思うので、その寄生虫や、その卵が床に落ちることもある。 これもまた、居合わせた動物や飼い主さんにも、迷惑なことに違いあるまい。
同様に、雑菌が着いていたり、あるいは「感染症」のウイルスを持っているとさらに厄介なことにもなりかねない。 「猫パルボ」などの感染症だと、ウイルスが強力なので十二分の注意が必要にもなろうかと思われる。
このような心配を避けるために「チームまちねこ」では、必ず捕獲器を新聞紙などでキチンと包み、その上、捕獲器と新聞紙の間に、失禁時のオシッコを吸収でき、床を汚さないように「ペットシート」を広めに敷くようにしている。
たかだかこれだけのことだが、私どもが手術や治療で捕獲後のネコをお願いしている病院さんからは、「ご配慮いただき、助かります」とお言葉をいただいている。
この内容をまとめ冊子にし、病院さんにご提案したわけである。
さて、この「冊子」、さっそく病院の待合室に置いてくださった。
動物病院さんからは言い出しにくいこともあろうかと、私ども「チームまちねこ」からのお願いという形にしたわけである。
この冊子が、地域猫問題に一緒に取り組んでくださっている動物病院さんのお役に、少しでも立てたらいいのだけれど。