コラム「猫の手も借りたい」№125 お好きなんですね~ 中
昨年は「チームまちねこ」に取りまして、実り多き年でした。
ホームページの問合せフォームから多くのご相談、お問合せをいただきました。ありがとうございました。
お役に立てない案件も多いのですが、電話でお話を伺い対話しているうちにだんだん解決の糸口が見えて来たり、相談者のお心が決まって来たりもするようです。
また、北区保健所「ネコシンポジウム」の参加も大きな成果であったと思います(関連記事をぜひ読んでください)。
さあ「コラム」。今年もよろしくお願いします。
推定12-13歳のトラミちゃんが、食後に右の頬を前足で引っ掻かくしぐさを始めた。
様子を見ていたが、続いている。うーん、ここで捕獲器を使って保護し受診するか、、、しかし、捕獲器を使うことはよほど慎重にならないと。猫によっては一度掛かると二度と掛からない子もいる。もし、ここで捕獲器を使ってしまい、もっとひどい状況になった時に使えないと痛いなあ、奥の手に取っておくか、悩む。
でもここで食べなくなってしまったりしたら命取りだしなぁ。
うちの敷地にいるのは、男の子のなっちゃんと、女の子のトラミとクー(黒)ちゃん。クーちゃんは、もうずいぶん前になるが前足を骨折し、祈る思いで掛けた捕獲器で受診することが出来、折れた前足の骨をプレートで繋ぐ手術をすることが出来、足を失わずに済んだことがある(コラム№22,23「うらめしや~上下」をご覧ください)。
トラミだって十分高齢だし、数年前からゼイゼイと苦しい呼吸もしている。そんなことをしているうちに食べなくなったらおしまいだからね。私は思い切って捕獲器を使ってみることにした。
しかし、捕獲器、掛かるかしら、、、
さて、捕獲器を仕掛けてみた。びっくり、慎重派のクーが入っちゃいそう。トラミは遠巻きだわ。あらー、予想外。
いろんな手を考えて2日ほど掛けてみたら、なんと週末の夕方トラミちゃんを保護出来た。やったー。
鳴く鳴く。やはりトラミは半ノラ状態だ。完全ノラちゃんは、捕獲器の中でまず鳴かない。しかし、飼猫は「ママ、出して、出して」と鳴いてしまう。彼女が如何に私を認識しているか、知ることが出来た。
その足で掛かりつけの動物病院へ。混んでる、やれやれ。
うちは病院から近いから自転車だとすぐ。うちの子の受診の時は事前に電話で確認し、混み時間は避けるようにしている。待ち時間は私にとっても受診するタマにとってもストレスだから。しかし、今日はそんなこと言ってられない。
トラミは病院でもにゃーにゃー鳴くから、待合室の外で待つことに。少々寒いけど仕方ない。
やっと順番が来た。まず、捕獲器から出さないとならない。
続きます。