コラム「猫の手も借りたい」№81 続・予期せぬ出来事
本業の仕事が忙しく、時間が取れない。コラムも更新できず申し訳ありません。毎日帰宅が夜の9~10時。それから食事だが、屋外には「ごはん~」という子がズラリ(レギュラーは4匹)。
もちろん、家に入ればタマも「ごはん~」、仕方がないので猫たちが先、私が「ごはん」にありつけるのは、更に遅くなりヤレヤレの毎日である。
「予期せぬ出来事 (コラム№29,30をご覧下さい)」で私の友人宅の子になったクロちゃん、早いもので7歳になった。仮に「太郎」としよう。
太郎ちゃんは私が大変な思いで、屋外からピックアップした。
通勤途中の公園で見つけたが、大ケガを負っていた。運良く保護出来ほっとしたのも束の間、なんと血液検査で「エイズ」が陽性と出てしまいがっかりした。が、たまたま私の友人が里親さんになってくれ、今では幸せに暮らしている。ここまでは 以前お読みいただいた。
太郎は、ちょっとオマヌケちゃん。呑気な猫で、の~んびり毎日を送っている。
保護時は生死の堺を彷徨ったが、病院の皆様に助けていただいた。涙目は残念ながら残ったものの、傷跡もなく綺麗な猫になった。
もちろん、年1回の健康診断とワクチンは欠かさず受診している。
太郎は、食欲旺盛で、まーまーそれはそれは良く食べる。元ノラ猫にありがちだが、人の食べ物も大好き(ノラ時代に味を知ってしまっているので、致し方なし)、限りない彼の食欲は留まるところを知らず、目が離せない。
キャットフードも出しっぱなしにしておくとすぐに全部食べてしまい、過食になりドクターストップがかかってしまった。
仕方がないので、友人は自動給餌器を使って食事量をコントロールしている。
友人は、毎日の彼のデータ(食事や水分量、オシッコの回数など)を小さなノートにきっちり書いて整理しており、ズボラな私からはびっくりである。本当に頭が下がるしありがたい。彼女は、それはそれは太郎を可愛がり良いご縁があったものだと神様、仏様に感謝である。太郎も彼女の膝が大好き。
2年ほど前、太郎は歯肉炎が酷くなり、麻酔をかけての治療を行った。エイズキャリアなので、どうしても免疫力が低い傾向にある(まだ発症してはいない)。その結果、彼はすべての「歯」を失ったが、酷かった口臭も治まり普通に戻った。
元々猫は、フードを丸呑みにするのでほとんど噛まなくても問題なく、その後も元気であった。
昨年の秋頃、太郎は突然食欲が無くなり「ヘッヘッ」と戻しそうになったりし、これはおかしいと受診したらば、どうやら腸に何やらあるらしいことが判った。
エコー検査をしたら「影」があるとのこと。これがただの炎症なのか、悪性のものなのか、はたまたリンパ腫(どの道悪性)か、と結構深刻な結果が知らされた。
もし悪性のものであれば、なるべく早く手術した方が良いとのお診立て。
その問題の部位まで、外から針が届くのであれば組織を採って検査したいが、残念ながら外からは届かない位置であり、開腹するしかないと言う。
はて、どうしたものか。
続きます。
2014年5月 くどいけいこ
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