コラム「猫の手も借りたい」№211 続 ネコそれぞれ

ペルの、この植物を食べる行為が判明してからは、生花は飾っていない。
また食べられたのでは元も子もないし、体に悪いことこの上ないし。
生花を飾るのは私が我慢したらいいんだもの、それまでにあった「蘭」などの鉢植えは、今は空のネコのケージの中か、ホームセンターで買い求めたワイヤーネットで作った「柵」の中かにあり、ペルは手出し(足出しか)できない。

ペルは「植物グルメ」だが、うちの他の子はまったくそんなことはなかった。

そうそう、ペルったら「涙ヤケ」や口周りなどを拭いてやる、ペット専用の「ウエットシート」が大好きで、これも食べちゃう(笑)、いや笑いごとではない、なんでだろ~、なんでだろう♪、と思わず歌がでてきちゃう。
へんだなあ。

紐ラーや、コードを咬んでしまう子、おもちゃを飲んじゃう子もいる。
おもちゃも注意しないと、うちでもあげっぱなしで外出し、帰宅後に見たら、ネズミのおもちゃが半裸になっていたことがあった。食べたらしい。
病院に電話したら、様子見をみながら、大丈夫なら「便」の確認をして、との指示、やれやれ。

飲み込んだ量が大したことなく「様子見」の指示だったが、これが大量だったら開腹したかもしれない。
油断大敵である。

「脱走」にも注意だが、うちは今は、玄関にL字に玄関扉を囲って「脱走防止フェンス」を備えてある。これはペルが人懐こい子で、宅配さんであれ逃げずに見にくるからである。
前のネコ タマは、基本的に「ピンポ~ン♪」で階段を駆け上り、上階の押し入れに逃げ込むタイプだったため、フェンスはなかった。
しかしタマは、私が帰宅して玄関を開けるとタタキに必ずおり、すれ違いざまに脱走しそうだったので、ハンドバックで防御し、幸いにも逃げられたことはなかった。
逆にペルは常に、玄関が開くと宅配さんであれ、私であれ寄ってくる。

しかし、しかしである、ペルもタタキにいることはいるが、私が外から戻ってドアを開けると、様子を伺うばかりで、脱兎のごとく走って外にはでない。今思えば、タマにフェンスは必要で、ペルには要らないのである。

まあ、なにがあるか分らないから、フェンスはあるにことしたことはないが、フェンスは私の手造りなので、ゆるーいフェンス、上手にすり抜けてペルはタタキに。

おーい、もっとしっかり造ったら?! との声が聞えそう(笑)
今思えばタマの時は、私が帰宅しても「ピンポン♪」したらよかったのか、なるほど(笑)……

そんなこんなで、本当にネコも「十ネコ十色」である。

これをお読みになりながら、1匹以上のネコの飼育経験がある方は、そうだ、あの子はこうで、この子はああだ、と個体の特徴を思いだされていることであろう。
油断せず常に気を配り、事故のないように見守って差し上げて欲しい。

よろしくお願いいたします。

2021年2月 くどいけいこ