コラム「猫の手も借りたい」№175 世界と日本 下

ボランティアをしているからこんな記事を引っ張ってくるのか、、、と言われると困るけど、確かに常日頃「ボランティア」として活動してくださる方は少ないな、と感じている。

正直、諸外国とのこの開きを見ると、え、そうなのか、、、と驚きもしたし、頷きもした。
まあ、宗教的なことや、国家の福祉政策との関係も否めないとも思うけど。

このところ、本当にどうしたら「飼い主のいないネコ」関連のボランティアさんを増やせるのか、と常に考えていた矢先の記事で、そうかー、ボランティア不足は思ったより深刻なのかも、と思った次第である。

そもそも、ボランティア、というくくりだけの問題ではなく、例えば「町会」「団地」などの自治会、学校関連の「PTA」などでも、成り手不足で困っており、その団体組織自体成り立たなくなっているところも少なくない。
やはり「他人(ひと)と関わるのが面倒くさい」という、「コミュニティ」自体が疎まれているのも理由のひとつであろうか、、、、。

しかし、である。
今、仕事の在り方は大きく舵を切ろうとしている。
「働き方改革」がそれ。
この改革により「エコノミックアニマル」と呼ばれた日本人は、就業時間が守られ、残業代も「サービス」などと言われた時代から、残業した分だけはしっかりともらえるようになって来た。
この働き方の改革をすることで、職場に縛られる時間が減り、自分で使える時間が多くなって来ていることは間違いない。
こんな中考えるのは空いた時間をどう使うか、である。

今までは、仕事と自宅の往復で精一杯の日々で、それ以外のことは実際問題出来ない、と感じていらっしゃる方が多かったはず。
そうなればおのずと、人とのコミュニケーションに割く時間も少なくなった。
だが、これからはいろいろなことに「人」が戻って行くだろうし、新たなコミュニティも企画されたりすることとなるのではなかろうか。

そうなれば「ボランティア」だって例外ではなかろう。
「ボランティア」と特に気負うことなく、部活やサークル、習い事などと同じように、興味のあるボランティア活動に気軽に飛び込んでみてはどうだろうか。

そんなこんなで、私どもでは「飼い主のいないネコ」のボランティア活動に興味があり、それはどういったものか、活動の基礎知識や「飼い主のいないネコ」の生態などを楽しく一緒に話し合えるようなことを始められたらな、と思っている。

さーて、うちの地域のネコ、トラミさんは、現在普通に戻り、元気で「ごはん~」とやって来ます、投薬は欠かせませんが。
うちの子になった「ペル」も元気です。

ペルは、うちに来てから丸1年が経過、先だって「鎧」のようだった背中の毛玉もバリカンを入れていただき、すっきりした。
お尻周りもついでに刈りこんでいただき、正直「下半身」を毛刈りしたことになった。
そうなると、毛玉が出来にくいばかりか抜け毛も減るわけで、私の喘息にも効果的であることも判った次第。

今後もそうするか~。

2019年5月 くどいけいこ