トラミさんの近況報告をコラムでして数日後、帰宅すると変な「くしゃみ」をしている彼女がいた。
「くしゅん」という簡単なくしゃみではなく、もっと激しいものでそれも立て続け。
あら、どうしたんだろ、と。
その日はフードはまだ普通に食べ、食欲はあるなと。

ところが、翌日、翌々日と急激に食欲が落ち始めた。
フードを食べないことには、毎日の投薬も出来なくなる。
あわてて動画を撮影し、動物病院に駆け込んだ。
当人を受診させたいが、これがなかなか難しい。

ドクターの診立ては「鼻の奥になにかあるかも」とのこと。
重大な疾患かもしれないし、そうでないかもしれない。
彼女は若く見えるが(本当に若く見えます)、実は14、15才くらいか、という年齢なので、あまり無理もさせられず、とりあえず抗生剤で様子を見ることに。
通常の薬にプラスして「抗生剤」、それに腫瘍などに効果的とされている「サプリメント」も併用することにした。

相変わらず「くしゃみ」のような症状は取れず、食欲も全くない。
仕方ないから、食べそうなものを見繕って与えるも、ペロッと一口舐めて終わり、だったりするとこちらもがっかり、という日が数日続いた。
薬もやれたりやれなかったり、、、
ホントに心配し、これで終わりか、と思ったりもした。
近所の人も彼女の異変に気付き、心配して声をかけてくださったりもし、見守っている旨、お伝えしていた。

4~5日も経った頃、少しずつだが「トロミ」のついたウエットを食べるようになって来て、お!っと。
それからちょっとずつ量が増え、お陰さまで投薬も出来、見る見る症状が改善されて来た。

私の給餌は夜だけだったが、朝も見かける日は、「朝」も給餌するようにし、その時に3種類のうちの1種類の薬を与えるようにして様子を見ていった。

「くしゃみ」の症状は、きちっと投薬出来るようになってから1週間程度で見られなくなり、ドクターと相談して抗生剤は一旦打ち切ることにし、常飲とした薬と「サプリメント」を欠かさず続けることとした。
トラミさんの食欲も元通りで、「やれやれ」と胸を撫で下ろしている昨今である。
また症状は出るかもしれないが、状況に応じて対応しよう。

地域の「飼い主のいないネコ」が減るようにとの目的で始めた活動だが、こうやって救済していることにはいつも矛盾を感じずにはいられない。
しかし「痛い、苦しい」という状態である時は「痛み」などの症状を緩和し、食べられるように、寝られるように、と思って対処しているが、正直難しいなあ、、、

さて、ここのとことずっと登場しなかった「太郎」が、3月の終わりに12才(推定)で「虹の橋」に行ってしまった。
エイズを持っていたので「免疫力」が低下しており、いろいろな病気に見舞われたが、当人も飼い主さん(私の友人)も平気な顔で頑張っていた。
飼い主さんは偉い人で、太郎に重大な病気が発覚しても、彼が重篤な状況になっても「笑顔」を絶やさなかった。
「だって、泣くと太郎が気にするでしょう?」といつも話していた。

亡くなった早朝、友人は泣きながら電話で知らせて来た。
私は太郎のことで友人が泣くのを、後にも先にも初めて見た。

太郎は本当に人慣れした子で、病院のみなさんとも仲良し、全身真っ黒だったけど、天使のような存在だった(笑)。
彼は、本当の「天使」になってしまった。

友人にも病院のみなさんにも、そして太郎に感謝。

ありがとね、太郎。
バイバイ。

2019年4月 くどいけいこ

 

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