コラム「猫の手も借りたい」№119 このところの活動状況

teこのところ、うちのホームページの「問合せフォーム」からのご相談やご依頼が沢山寄せられるようになって来た。
嬉しい悲鳴である。

多いと週に数本寄せられ、メンバー内で担当する者を決め折り返しの連絡をしているが、5名ほどのメンバーで運営しており、ご依頼の地域に近い/時間的に少しでも余裕がある、などこちらも少しでも早く対応出来るようにメンバー内で確認しているが、なかなかそうも行かない時があり、お待ちになっていらっしゃる方には申し訳ないなぁと恐縮しております。

メンバーは基本的に、フルタイムで働く者ばかりで、平日なら夜間、土日は平日よりは対応出来る時間帯も多いが、それでも避妊手術の捕獲など複数人員で動く必要のある活動内容のため、どうしてもスケジュールの調整が必要となる。

やはり、子猫・猫の保護協力依頼が多く、私どものホームページで謳っているように、私どもは保護施設(いわゆるシェルターですね)を有していないため、申し訳ありませんが、お引き取り出来ないのが現状です。
保護(捕獲)のお手伝いは、出来る限り致しますが、保護後の行き先をご検討いただかねばなりません。

ご自宅やご友人宅に一時預かりをしていただき、その後里親さん探しをすることにしていただかないと保護が難しい場合が多いです。
しかし、みなさんのお宅に先住の猫ちゃん、ワン(犬)ちゃんがいる、ペット不可の住居にお住いの場合などは、一時預かりさえ出来ないケースも多々あり、各人頭を抱えられている。
こちらでは代替え案として「動物病院さん」に預ける(いわば入院ですね)こともご検討いただいたりしている。費用はかかるが相手は病院さんだから一番安心、先住さんたちへの万が一の感染症の心配もなくなることになる。

自宅(&ご友人宅)で預かるにせよ、動物病院さんに預けるにせよ、結構費用がかかることが予想される。
外にいる猫たちは大概は、ノミ・ダニ・回虫など寄生虫がおり体表や腹中の虫の駆除にも投薬し、いなくなるまで検査を行うことが大切である。
また、場合によっては風邪や下痢などの治療も往々にして必要であり、目やにや鼻水なども合わせて治療することも少なくない。
体調をよく見て改善してやり、室内で飼育した上で砂のトイレが使えるように馴らしをしたりして、人と共生が出来るようにすることが里親さんを探せる第一条件となる。

「猫、仔猫を助けたい!」と思っていただくのは、本当にありがたく尊いことと思うが、これも思い立ってから着手し、里親さんに渡すまではなかなかどうして「大変」の一言である。

しかし、小さな命の「幸せ」を見るにつけ、そしてその小さな命を迎えられたご家族の「幸せ」も合わせて垣間見ることが出来て、こんな嬉しいことはない。お手伝いをしただけの私たちもそう思うのだから、保護主さんの喜びはひとしおであろう。

動物を助けながら、結局、その動物に助けられている自分に気がつき、はっとすることばかりである。
あまりの忙しさにコラムが遅れ、すいません。

2016年9月 くどいけいこmachi_beret - コピー