コラム「猫の手も借りたい」№106 タマ×2

image4今年の夏からダイエットにいそしんでいる。 そんな柄でもないのだが、体重がじりっじりっと増えそれに正比例して「体脂肪率」も上昇、こりゃあイカンと一念発起したんである。そう、肥満は体に悪い。 ということで、なんと「スポーツジム」に通っている。7月からだから、すでに5ヶ月を越えた。

自慢じゃないが半世紀以上生きて来て(トシがバレる)、運動したのなんて学生の頃以来である。

夏終わりの9月初旬に人間ドックが決まっていたので、まずはそれを目標にした。 当初はなんと週に3日、1日1時間強ジムで運動し、それとともに食事も改善しタンパク質を多めに摂取、ご飯や麺などの穀類を減らしてみた。

元々、年1回受診するドック時には、必ず前の年の体重に戻していた。
私の職場の男性は入社当時はほっそりしていたのに、今では体格非常によろしく、彼に訊ねてみたところ、1年に3キロずつくらい体重が増え、この10年で30キロ肥ったというのである。実に新生児(1人約3キロ)10人分に換算出来る。想像してみるとけっこう怖い。

ところで私、ドックの時にずっと体重を減らしていたのに、今年はなぜか上手く行かない。 今までは体重は上下していたが今年は下降しないばかりか、体脂肪はずっと右肩上がり(トホホ・・・)、おまけにコレステロール値も上限になって来て、改善を余儀なくされた。
健康診断を続けて受けるとわかるが、「運動はしていますか?」に始まる設問がある。設問は、何の運動を、どのくらい、と続き、何もやっていないと、「今後、やってみる気はありますか?」と尋ねられる。 これに「ノー」と応えられる人は、まずいないと思う。 仕方がないので、「そのうち」と書き続けていたが、いよいよごまかしが利かなくなった。ヤレヤレ。

今流行の「Before/After」が極端に異なるTVコマーシャルの、痩せた人が風を受けにっこり笑ってポーズするやつはさすがに気が引けるから、近隣のスポーツジムを友人に紹介して貰って「無料体験」なるものに出掛けてみた。 インストラクターさんに一通りマシンの使い方を教わったが、やってみて「あーいやだ、運動ってするもんじゃないな」と。 しかし、そうは言っても背水の陣だしな~と入会することにし、ドックまでは週に3日頑張り通した。 食生活も、さらに間食も控え、ファーストフードも絶った。か~、ツラい。

さて、続けるうちに体重がみるみる減ってきた。5キロちょっと減ったところで、ドックの日はやって来た。 これだけ効果があると、こちらも結果が楽しみである。 結果はというと、概ね改善され満足したのであった。

現在も週3回とは行かないまでも、ジム通いは続けているが良い点がけっこうあり、思わぬところで驚かされた。
運動をしっかりすると慢性的な生活ストレスが軽減されることが判った。 また、通年悩みだった尾骨の痛みが、気がついたら消えていた。これもびっくり。
費用はそれなりにかかるが、これも逆に言えば費用がかかるからこそ、続くのかも知れない。

仕事をフルタイムでしているので、ジムには暇な時に行こうと思っていると、これがなんだか行かれない。 「暇」を見つけるのが難しい人は、基からスケジュールに組み込むしかない。

夜になりベッドに入ると、毎晩必ずタマがやって来て寝ている私の胸に乗っかり、ゴロゴロとコミュニケーションを取ってくれ嬉しい。 しかし彼女の体重は現在4キロ、とっても重い。 私は結果的に「8キロ強」減量になったが、ということはタマ2匹分の体重を減らしたことになる。
うひょ~、すごい。

 

2015年12月 くどいけいこmachi_beret - コピー