コラム「猫の手も借りたい」№95 カレンダー

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「オリジナルカレンダー」というのを作った。もちろん「猫カレンダー」である。
いつもいつも里親さん探しの時の猫の一時預かりをお願いしている、Tさんにお届けするプレゼントとして依頼した。

当然、「猫カレンダー」なので、主役は「Tさん宅の猫」、12ヶ月あるから12枚の写真を入れて作る。

Tさん宅は、現在4匹の猫たちがいる。
今を遡ること25年前に、2匹の迷い猫がTさん宅の子になり、そのうちの1匹が私の最初の猫「チャオ ~コラム№63,64【最初のパートナー上/下】をご覧ください~」であった。
その2匹から始まって、他界した猫たち5匹の写真を含めた12枚がカレンダーに納まりきれいに仕上がって来た。

カメラマンは、Tさんのお嬢さん。いつもいつも里親さんを募集する時に募集(預かり)猫の写真を山のように撮影して下さるのがお嬢さん、Kちゃんだ。
kちゃんは、デジカメで「それこそ」猫に付きっきりで撮影して下さり、その中のほんの良く撮れた数枚の写真を使ってインターネット掲載用のプロフィールを作る。たっくさん頼んでいるので「それこそ」上手だ。
この間、一度「預かり猫」を書き出してみたらば、20数匹のところまで数えて、そこいら辺で止めたそうだ。そう、すごい数、ありがとうございます。

今回のカレンダー製作は、Kちゃんと私の合作で、Tさんへのサプライズであった。

Kちゃんにこのサプライズを伝えたら、やろうやろう!ということになり、猫たちの写真データを頼んだらばなんと数日後、彼女から「預かり猫の写真は山ほどあるのに、うちの猫たちの写真がない・・・」と連絡があり、企画倒れか!と案じた。
それほど優先して、預かり猫の里親さん探しをして下さったんだと、ハタと気がついた。今いる4匹はこれから撮影も可能だが、他界した子たちは無理である。
とにかく、データを引っかき回してなんとか写真を集めていただいた。

さて、写真をみたが、預かり猫たちはあんなに可愛く、良い表情が捉えられているのに、Tさん宅の猫ちゃんたちのものときたら、背景も気にせず、記録写真みたいなのもある。
そりゃそうだ、私が撮るタマの写真もそうだもの。

そんな中から私が12枚選び、必要なものはトリミング、構成し、ネットで作成の会社さんへ依頼した。

依頼したことを忘れかけた頃、それは届いた。

私の家のポストに配達されたので、喜び勇んでそれを持って飛んで行った。

Tさんに何も明かさずに包みを開けていただいたが、カレンダーを目にしたとたん、みるみる涙。私も涙。
大成功、ご家族からも大好評。少々の写真の構図や背景の難などは作品(カレンダー)になって来ると、吹っ飛んでしまう。そこがオリジナルのすごいところ。


世界にひとつしかない「カレンダー」、私もカレンダーの中のチャオに、また会えた。

 

2015年3月 くどいけいこmachi_beret - コピー