コラム「猫の手も借りたい」№65 猛暑の夏

tanu_3連日の猛暑、外で「飼い主のいない猫たち」に給餌している方たちは、それはそれは大変ではないだろうか。
かく言う私も同様である。しかし、こう暑くっちゃ、いったいどうしたら良いの?

この暑さでは食欲をなくす子が出てくる。全体的に猫たちの食事量は、夏場は他のシーズンに比べ少なめだが、その中でも食が極端に落ちる子が出てくる。

私は、平素は「ドライ」と「ウエット」のフードを混ぜて与えている。総じて猫たちは「ウエット」フードが好きな子が多い傾向にある。そうかと言ってウエットのみ与えていると栄養の偏りが激しく、猫にとって一番心配な「腎不全」を起こしそうで危険なので、「ドライ」もしっかり与えている。

しかし、この猛暑で食がどんどん落ち、挙句の果てに何も食べないでは、重篤な病気にかかってしまったり、衰弱して命を落としたりする子が出ないとも限らない。

なので、猛暑になり食欲が落ちた時は、私は「ウエット」フードのみ与えている。ウエットフードは、水分も一緒に摂れるし、ドライより口当たりが良いのか食べやすいようなので、食べてくれたらありがたい。

とにかく「おやつ」でもなんでも食べるものを与える(むろん、ドライが好きな子はドライを)。

鶏を茹で、茹で汁も冷まして与えたり、冷たい食事を好む子は、冷やして与えたり。

その後猛暑を乗り切り涼が戻った時に、「ドライ?要らない~」とわがままをいう子が出るのも確かに困るが、そうは言っても夏が乗り切れないとそんなわがままも言わせられないのである。

また、夏場は私は大きなバケツを何個か用意し、その中にたっぷりの新鮮な水を張って、なるべく目立たない日陰におく。猫たちの飲み水である。最低でも1日一回は水を取り替える。夏場は水が傷みやすいので、量を多くして傷むのを防ぐため、大きいバケツを使っている。「防火用水」用バケツを利用している人がいたが、これも一案である。

とにかく知恵をはたらかせ、なんとかこの猛暑を乗り切りたい。

2013年 猛暑の8月 くどいけいこ